- 車を7年で乗り換える人が多い理由
- 車を買い替えるべきおすすめの時期とタイミング
複数の調査データを確認すると、車の買い替え年数の目安は「7~8年」が平均的だとわかります。
調査データ | 乗り換え・買い替え平均年数 |
---|---|
一般社団法人日本自動車工業会「乗用車市場動向調査」 | 7.1年 |
日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」 | 7.2年 |
一般財団法人自動車検査登録協会調査「平均車齢」 | 8.7年 |
最近では車の性能が良くなり、乗り換え年数はどんどん伸びています。
では、なぜ保有期間が7年以上になると、乗り換えを検討するのでしょうか。
結論から言うと、維持費の増加や買取価格(リセール)の低下が大きな原因となっており、これを避けるために7年以上になると乗り換える方が多くなります。
本格的に車買い替えなきゃいけんかも😇
— nao (@s_n_sz) June 9, 2020
もう7年乗ってるから普通に古いし、SUV乗りたすぎるからな〜
車の買い替えのタイミングは人それぞれ異なるもので、残価設定などなければ基本的にいつ乗り換えしても問題ありません。
残クレ(残価設定ローン)の場合は3年、5年で車を売るか、購入するかのタイミングが必然と訪れるため、買い替えを意識することになります。
買い替えタイミングによっては、維持費の増加や買取価格(リセール)の低下によって損をしてしまうこともあるので注意が必要です。
この記事を読めば、7年で乗り換えるべき理由や注意点、買い替えるべきおすすめのタイミングがわかります。ぜひ参考にしてください。
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車買い替え平均年数が7年になるワケは車検
7~8年で乗り換える理由は維持費の増加や買取価格(リセール)の低下だと、冒頭でお伝えしましたが、そのきっかけは新車購入から7年目に訪れる車検です。
新車の場合は以下のタイミングで車検が訪れます。(参照:自動車検査登録総合ポータルサイト)
- 3年(新車購入の初回のみ)
- 2年(2回目以降)
つまり、ちょうど7年目に3回目の車検を迎えるタイミングになります。
年数 | 車検の回数 |
---|---|
3年 | 1回目 |
5年 | 2回目 |
7年 | 3回目 |
では、1回目の車検時期である3年、2回目の車検タイミングである5年で買い替える場合と、7年はどう違うのでしょうか。
まず購入から3年の場合ですが、このタイミングで買い替える理由として以下が挙げられます。
- 車検の前に買い替えを済ませたい
- 今の車が好みではない
- 引っ越しや子どもの成長など生活環境が変化した
3年という期間であればリセールバリュー(買取価格)が大きいため、思い切って買い替えるといったケースも見受けられます。
次に、5年というタイミングで買い替える理由です。
- メンテナス保証が終了するタイミングに合わせたい
- モデルチェンジした新しい車が欲しい
- リセールバリューがあるうちに買い替えたい
5年を過ぎたあたりから、購入時に加入したメーカーのメンテナンス保証が切れ、乗り続けるためのコストが高くなってきます。
また、国産車と輸入車で異なりますが、フルモデルチェンジの一般的なサイクルが5~10年のため、新しいモデルの車が欲しくなる時期です。
リセールバリュー(買取価格)を気にするなら5年がベストです。「7年を超えて車を乗り換える注意点」で紹介する買取相場を見ればその理由がわかるはずです。
最後に、7年のタイミングで買い替える理由です。
- 車検3回目を迎える直前でタイミングだから
- 7年目を過ぎると買取価格が小さくなりがちだから
- 経年劣化が目立つようになるから
保有期間が7年になると、安全に乗り続けるために修理が必要な箇所が増えてきます。
メンテナンスを行えば引き続き使用できますが、3回目の車検時には、車検の基本費用に加えて交換部品などの維持費が大きな負担となる可能性が高いです。
何より、7年を過ぎるとリセールバリューがかなり低くなります。
買取相場が大きく下落する前の最後のチャンスが7年目になります。
複数の理由が重なる7年目だからこそ、多くの人が車を買い替える傾向にあります。
ちなみに、中古車に比べ新車の方が保有期間は長めの傾向にあります。日本自動車工業会の2023年度乗用車市場動向調査によると、前保有車の保有期間(使用期間)は平均7.2年です。そのうち、新車だった場合の平均保有期間は7.7年、中古車だった場合の平均保有期間は6.2年でした。
7年を超えて車を乗り換える注意点
先ほど少し解説しましたが、7年を超えて車を買い替える場合には、以下2つの注意点があります。
- 維持費の高さ
- 買取価格の小ささ
1つ目の注意点として維持費の高さが挙げられます。
7年を超えるあたりから、車のメンテナンス費用が大きくなりがちです。経年劣化による部品交換や修理などの必要性が高まるため、車にかかるコストも上がります。
あくまで目安になりますが、部品交換の費用は以下のとおりです。
部品名 | 部品代(工賃込み) | 詳細説明 |
---|---|---|
タイミングベルト | 30000~70000円程度 | エンジン内部でカムシャフトを駆動するためのベルト。劣化するとエンジンの故障につながるため、交換が必要です。通常7万〜10万kmで交換推奨。 |
ブレーキパッド | 10000~15000円程度 | ブレーキディスクに接触して車を止めるための部品。摩耗すると制動力が低下し、安全性が損なわれるため、定期的な交換が必要です。 |
ブレーキローター | 20000~50000円程度 | ブレーキパッドが接触するディスク部分。摩耗が進むとブレーキ性能に影響を与えるため、ローターの交換や研磨が必要です。おおよそ10万km走行したら交換のタイミングといわれています。 |
ショックアブソーバー | 40000~100000円 | サスペンションシステムの一部で、車の振動を吸収し、乗り心地を向上させます。劣化すると乗り心地が悪くなり、交換が必要です。一般的に走行距離5~8万km、新車登録から8~10年程度が目安。 |
バッテリー | 5000~30000円程度 | エンジン始動や電装品の電源供給を行うバッテリー。寿命が近づくとエンジン始動不良などが発生しやすく、交換が必要です。 |
ドライブシャフトブーツ | 20000~40000円程度 | ドライブシャフトブーツの寿命は、一般的に5年、走行距離で7万~10万キロメートルと言われています。 |
Vベルト | 8000~12000円程度 | 一般的に、Vベルトの寿命は約5年または5万キロと言われていますが、使用状況や保管状態によって変わることがあります。 |
スパークプラグ | 5000~20000円程度 | エンジン内部で燃料を点火するためのプラグ。劣化すると燃焼効率が悪化し、エンジンの調子が悪くなるため、定期的に交換が必要です。 |
ブレーキフルード | 3000~10000円程度 | ブレーキシステムに使用される液体。劣化するとブレーキ性能が低下するため、定期的な交換が必要です。 |
冷却液(クーラント) | 5000~10000円程度 | エンジンを冷却する液体。劣化すると冷却効果が低下し、エンジンオーバーヒートの原因となるため、定期的な交換が必要です。 |
エンジンオイル | 5000~10000円程度 | エンジンの潤滑を保つためのオイル。劣化するとエンジンの性能が低下し、エンジン損傷の原因となるため、定期的な交換が必要です。 |
オイルフィルター | 2000~5000円程度 | エンジンオイルをろ過して不純物を取り除くフィルター。オイル交換と同時に交換することでエンジンの寿命を延ばすことができます。 |
ミッションオイル | 10000~20000円程度 | トランスミッション(ミッション)内部を潤滑するオイル。劣化するとシフト操作に影響が出るため、定期的な交換が推奨されます。 |
すべて悪くなるケースは極めて低いですが、この中のいくつかは交換する可能性が高いです。
近年の車は性能が良くなり、壊れることも少なくなりましたが、経年劣化によって交換しなければいけない部品はあります。
また、これは部品の一つであり、ここに車検代や税金などがかかってきます。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
車検基本費用 | 20000~30000円程度 |
法定費用 (自賠責保険料) | 27840円程度 (普通車) |
重量税 | 16400~24600円程度 |
印紙代 | 1200円程度 |
交換部品・工賃代 | 部品交換費用の一覧表を参考 (50000円程度~) |
合計 | 130000円程度~ |
合計費用は最低でも約13万円、場合によっては約20万円以上になる可能性もあります。
このように、維持のために必要なコストをトータルで考えると、買い替えた方が安く済むケースが出てくるのです。
2つ目の理由として買取価格(リセールバリュー)の低さが挙げられます。
保有期間7年を超えた車は、乗り潰した状態と評価されます。
乗り潰すとは、価値がなくなるまで車を使い続けることを意味します。
前述したように、5年を過ぎたあたりからリセールバリューが低くなり、7年を超えると大幅に買取価格が下落していきます。
プリウスの買取相場比較 | |
---|---|
保有期間 | 買取相場 |
3年 (2019年式 A 30,000km) | 187.8万円 |
5年 (2017年式 A 50,000km) | 158.0万円 |
7年 (2015年式 A 70,000km) | 106.6万円 |
3~5年の下落相場は30万円程度なのに対して、5~7年の下落相場は50万円以上と、価値が大幅に下がっているのがわかります。
7年以降になると、この下落幅はさらに大きくなります。
したがって、7年を超えると大きな買取価格は期待できず、車を買い替える際の資金に充てられる金額が小さくなってしまいます。
このように7年を超えての買い替えは、維持費の高さと買取価格(リセールバリュー)の低さから注意が必要です。
【状況別】車を乗り換えるおすすめタイミング
ここまでの内容を踏まえて、車を乗り換えるべきおすすめのタイミングを解説します。状況別に3つのタイミングがあります。
状況別に検討する買い替え時期
1. 7年目の車検を受ける前
特別な理由がなければ、7年目の車検を受ける前のタイミングがおすすめです。
前述したように、7年を超えると維持費が高くなりがちなうえ、買取価格(リセール)もほとんど期待できません。
このタイミングで買い替えをすれば、高額な車検費用を出さずに済むというメリットもあります。
今の車を使い続ける特別な理由がなければ、7年目の車検を受ける前が節目として最適です。
2. 走行距離が10万kmを超えた
走行距離が10万kmを超えた場合、年数が短くても買い替えのタイミングとしておすすめです。
10万kmを超えると「7年を超えて車を乗り換える注意点」で解説したような、さまざまな部品の交換が必要になり、この作業には高額な費用や工賃がかかります。
高額なコストを払って車を維持するのではなく、このタイミングで車の買い替えを検討してはいかがでしょうか。
3. ライフスタイルが変わった
ライフスタイルが変わり現在の車が合わなくなったなら、早めに売却して買い替えをおすすめします。
車は使用年数が短いほど買取価格が高くなります。
今の生活に合わない車を無理して使い続けるより、買取価格が高いうちに買い替えた方がお得です。
- 引っ越しして車を使う機会が多くなった
- 出産や子どもの成長により車が狭くなった
このような変化があれば、買い替えの検討タイミングとしておすすめです。
まとめ | 車を7年で乗り換える人が多い理由
車を乗り換える際、損をしないためにはタイミングの見極めが重要です。事故などのやむを得ない事情がある場合は別ですが、少しでもお得に買い替えたいなら、前述したタイミングを参考にしてください。
複数のデータからも示されている通り、車の買い替え年数の目安は「7~8年」が一般的です。
ただし、8年目になると既に3回目の車検を通しているため、タイミングとしてはあまりおすすめできません。やはり、最もコスパが良いのは、3回目の車検前、つまり保有年数7年目での乗り換えです。
また、今の車を売るならディーラーでの下取りではなく、買取専門店に依頼することをおすすめします。ディーラーは販売が専門ですが、買取には専門業者が存在するからです。
複数の買取専門業者を比較し、相見積もりを必ず取ることが、愛車を最高額で売るための必須条件です。
実際、車買取業者によっては買取金額が10万円以上変わることも少なくありません。タイミング以上に重要なのが、買取業者選びだと言っても過言ではありません。
相見積もりを取るのは手間に感じるかもしれませんが、車一括査定サービスを利用すれば、ネットから簡単に複数の買取業者に査定依頼ができます。
買取業者も、車一括査定サービスからの申し込みだと競合がいることを理解しており、自然と査定額が吊り上がる傾向があります。
「車を高く売るなら車一括査定サービス」だと断言できるほど、数多くの実績に裏打ちされた確かな方法です。
当編集部では車一括査定サービスを利用して査定額を90万円以上引き上げたこともあります。
どの車一括査定サービスを利用すべきか迷っている方は、以下の記事を参考にしてください。
買い替えのタイミングで悩んでいる方は、7年目を一つの節目として考え、損をしないように慎重に検討してみてください。