車を買い替えた時の車庫証明は、同じ場所ならそのままでいいのでしょうか。
GOODSPEED編集部結論、車庫証明の場所、いわゆる住所が同じでも車庫証明は必要になってきます。同じ場所で住所や番地が同じでも新たに必要になります。
車の買い替え時には様々な書類が必要ですが、そのうちの一つが「車庫証明」。
所有車と同じ住所だから、買い替えの際に改めて登録する必要はないと考える方もいるはずです。
あれ、車の買い替えするときの車庫証明申請って「代替」だから大家さんとか不動産屋の使用許諾証明書っていらないんだっけ？そもそも所在図も省略できるのか…？🤔
— ひわいさん (@hiwai_rs) September 7, 2021
しかし、車買い替えの際には必ず新たに車庫証明が必要になります。
GOODSPEED編集部ここでは車庫証明の取得時に必要な書類、そして手続き方法まで解説します。必ず一読してください。
そもそも車庫証明とはなに？
そもそも車庫証明とは「自動車保管場所証明書」の通称で、自分の車を保管する場所があることを証明する書類のことです。
GOODSPEED編集部車庫証明は基本的には新車中古車に関わらず、車を購入したり買い替えたりすると必要になります。
車庫証明の申請手続きが必要な場合は以下のとおりです。
- 車を買い替える時
- 住所変更をする時
- 車の所有者を変更する時
車庫証明の手続きを行うには3つの条件を満たさないといけません。
| 条件1 | 自動車の使用の本拠の位置と保管場所との距離が2km以内 |
|---|---|
| 条件2 | 保管場所は道路から自動車が支障なく出入りでき、かつ自動車全体を収容できること |
| 条件3 | 自動車の保有者が、自動車の保管場所として使用する権利を持っていること |
まず条件1が「自動車の使用の本拠の位置と保管場所との距離が2km以内にあること」です。
車の保管場所と自宅を結んだ直線は2km以内の長さに収まらなければいけません。
GOODSPEED編集部すなわち駐車場を探す際には自宅から半径2kmの円を書き、その中に入っていることが条件となります。
条件2が「保管場所は道路から自動車が支障なく出入りでき、かつ自動車全体を収容できること」です。
車の保管場所に通じる道は幅員制限に抵触しておらず、問題なく通行できる必要があります。
また、駐車した時に車体が道路などにはみ出していないことも要件の1つです。
最後に条件3が「自動車の保有者が、自動車の保管場所として使用する権利を持っていること」です。
車の保有者は、その保管場所を保有している、もしくは保管場所の保有者から承諾を得る必要があります。
GOODSPEED編集部もし駐車場を管理している会社から保管場所を借りるのであれば、保管場所使用承諾証明書をもらうようにしましょう。
同じ場所でも車を買い替えるたびに車庫証明は必要
車を買い替える場合は「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」により、車庫証明書の提出が義務付けられています。
この法律は、自動車の保有者等に自動車の保管場所を確保し、道路を自動車の保管場所として使用しないよう義務づけるとともに、自動車の駐車に関する規制を強化することにより、道路使用の適正化、道路における危険の防止及び道路交通の円滑化を図ることを目的とする。
引用元：e-Gov法令検索「自動車の保管場所の確保等に関する法律」
そのため、同じ保管場所を使用する場合でも、車の買い替え時には車庫証明の申請手続きが必要です。
仮に車庫証明の申請手続きをせず、虚偽の申請をして車を購入すると10万円以下の罰金が課されます。
車庫証明の手続きが不要な例外も
原則としては新たに車を買い替えるたび、車庫証明の申請手続きが必要です。
しかし、軽自動車の場合には「自動保管場所届出書」と名称の変化があり、都道府県によっては車庫証明のような手続きがない地域もあります。
軽自動車の車庫証明が必要な対象地域は以下のとおりです。
- 東京や大阪などの都心から30km圏内にある市
- 県庁所在地の市
- 人口が10万人以上の市
GOODSPEED編集部人口が多い首都圏の近くに住んでいる場合は、申請手続きが必要になる可能性があります。
軽自動車の購入を検討している場合には事前に車庫証明が必要な地域であるか確認してください。
車庫証明を取得すべきタイミング
車庫証明を取得すべきタイミングは納車前です。買い替える車が決まっていない段階では車庫証明の申請ができません。
購入することが決まり、契約した後に手続きを進めてください。
GOODSPEED編集部車庫証明の申請手続きは警察署で行いますが、平日警察署に行けない場合は自分で車庫証明を取得するのが困難になります。
その場合、車の買い替えや購入時に販売業者に依頼して車庫証明を取得することも可能です。
別途費用はかかりますが、車庫証明の申請手続きをすべて行ってくれるのは手軽です。
GOODSPEED編集部あえて自ら車庫証明を行って、その分の代行費用を抑えるといったこともできます。
車庫証明の取得時に必要な書類
車庫証明の必要書類は車の保管場所によって少しだけ異なります。
GOODSPEED編集部ここでは、保管場所が自分の所有地である場合と自分の所有地でない場合の必要書類を紹介します。
保管場所が自分の所有地の場合に必要な書類
自宅の駐車場など自身の所有地内で車庫証明を取得する場合は、下記の3つの書類が必要です。
| 必要書類 | 取得方法 |
| 自動車保管場所証明申請書 | 申請書ダウンロード先(警視庁) |
| 保管場所の所在図、配置図 | 保管場所の記載例(神奈川県警察) |
| 自認書 | 自認書の記載例(神奈川県警察) |
これらの書類は警察署やインターネットで入手可能です。
自動車保管場所証明申請書は、車や個人の情報を記入して申請をします。この書類を申請することにより保管場所と車の紐付けが完了します。
保管場所の所在図・配置図は、自宅から駐車場までの距離や駐車場の大きさが適切であるかを判断する材料になるので重要です。
自認書は自分の所有地であり、土地や建物が自分の物であることを証明する書類になります。
GOODSPEED編集部ここまでの書類はすべて警視庁HP、管轄の警察署、カーディーラーで取得できます。管轄の警察署やカーディーラーなら実際に話を聞きながら準備できます。
保管場所が自分の所有地でない場合に必要な書類
自宅に駐車場がなく、自分の所有地以外で車庫証明を取得する場合は下記の3つの書類が必要です。
| 必要書類 | 取得方法 |
| 自動車保管場所証明申請書 | 申請書ダウンロード先(警視庁) |
| 保管管理場所の所在図、配置図 | 保管場所の記載例(神奈川県警察) |
| 保管場所使用承諾証明書 | 自認書の記載例(神奈川県警察) |
自動車保管場所証明申請書と所在図・配置図の2点は変わりありません。
一方、保管場所が自分の所有地の場合は自認書が必要でしたが、自分の所有地ではない場合は「保管場所使用承諾証明書」を提出します。
保管場所使用承諾証明書は保管場所の位置や使用者と契約者の情報など、自認書に比べて記入する項目が多いので、早い段階で準備しておくことをおすすめします。
GOODSPEED編集部上記の書類もすべて警視庁HP、管轄の警察署、カーディーラーで取得できます。
【6ステップ】書類が揃った後の書庫証明手続き方法
書類が揃えば警察署へ行き、申請手続きを行いましょう。
書類に不備があった場合すぐに修正できるよう、認印を持参しておいてください。
基本的に警察署の受付時間は平日の9:00~17:00頃までです。また警察署の定休日は土日、休日、年末年始です。
GOODSPEED編集部警察署によって受付時間が異なる場合があります。事前に受付時間は確認しておきましょう。
申請を行うと手数料が発生します。金額は都道府県によって異なりますが、おおむね2,000円程度です。現金支払いではなく収入証紙を購入する場合もあります。
提出した書類に不備等がなければ「納入通知書兼領収書」がもらえます。
これは車庫証明を受け取る際に必要になるので無くさずに保管してください。
申請書の交付までには3~7日程度かかります。申請後すぐに車庫証明は受け取れないので、納車日を考慮して申請の手続きを行う必要があります。
後日、車庫証明の受け取りのために改めて警察署へ行きます。
GOODSPEED編集部申請の際にもらった「納入通知書兼領収書」を提出して「標章交付手数料」の500円を支払います。
受け取りの際には、警察署から以下の3つが交付されます。
| 交付書類 | 内容 |
|---|---|
| 自動車保管場所証明書 | 自動車の登録の際に必要な書類 販売店経由で運輸支局へ提出 |
| 保管場所標章番号通知書 | 車検証などと一緒に ダッシュボードに保管推奨 |
| 保管場所標章 | リアガラスに貼るステッカー |
以上の過程を完了させると、車庫証明の申請手続きは終了です。
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車の買い替え時の車庫証明について【まとめ】
車庫証明は車買い替え時も改めて申請する必要があります。
買い替え後の納車日に間に合うように、車庫証明の準備をしなくてはいけません。
手続きは難しくないものですが、慣れないと何度も出向いたり手間が増えます。
GOODSPEED編集部代行費用はかかりますが、基本的にはカーディーラーや販売店にすべて任せてしまうのがおすすめです。
また、後半で説明したように車買い替えの際は、少しでも高く売却するために必ず車一括査定を利用してください。
