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高級SUVの代表格、レクサスLXとランドクルーザー(ランクル)。
この2つのモデルは、一見すると似たような外見を持ちながらも、実際には多くの違いがあります。
見た目が同じでも、価格や装備、性能がどのように異なるのか気になるでしょう。
本記事では、レクサスLXとランクルの特徴を詳しく紹介し、価格差の理由を徹底解説します。
レクサスLXとランクルのスペックや価格を比較し、購入材料にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
レクサスLXとランクルを徹底比較
レクサスLXのスペックと特徴
ランクルのスペックと特徴
それぞれのスペックを細かく比較
ボディサイズ・室内サイズ・荷室サイズ
グレード・乗車定員>
動力源・使用燃料
燃費・排気量・燃料タンク容量
取り回し
カラーラインナップ
価格
結論LXとランクルは何が違うの?
内装の豪華さが違う
エンジンの馬力が違う
標準装備が違う
剛性が違う
乗り心地が違う
まとめ
レクサスLXとランクルを徹底比較
レクサスLXとランクルを比較する前に、それぞれのスペックと特徴を紹介します。
レクサスLXのスペックと特徴
ボディサイズ |
全長:5,100mm 全幅:1,990mm 全高:1,885mm、1,895mm(EXECUTIVE) |
|
---|---|---|
室内サイズ |
室内長:2,005mm(4人乗り) :1,950mm(5人乗り) :2,755mm(7人乗り) 室内幅:1,630mm 室内高:1,190mm |
|
定員 |
4名、5名、7名 |
|
排気量 |
3.444L |
|
駆動方式 |
2WD、AWD |
|
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン(ハイオク) |
|
エンジンタイプ |
ガソリン車 |
優れた性能を持ち、悪路走行も容易にできることから、国内外から絶対的な人気を誇っているレクサス「LX」。
国産の中では唯一1,000万円を超える最上級SUV車です。
1996年に海外向けに発売され、日本においては2015年から発売開始されました。
その後、2回のマイナーチェンジを行い、2022年1月に「レクサスLX600」が現行モデルとして誕生しています。
この後紹介するトヨタのランドクルーザー(ランクル)をベースに開発されており、姿形は同じものの、より高級感や室内環境、走行性能までもグレードアップしています。
ランクルのスペックと特徴
ボディサイズ |
全長:4,985mm(ZX) 4,965mm(GR SPORT) 4,950mm(VX、AX、GX) 全幅:1,980mm(ZX、VX、AX、GX) 1,990mm(GR SPORT) 全高:1,925mm |
|
---|---|---|
室内サイズ |
室内長:1,955mm(ディーゼル車:ZX、GR SPORT) (ガソリン車:GX) 2,755mm(ガソリン車:ZX、GR SPORT、VX、AX) 室内幅:1,640mm 室内高:1,190mm(ZX、GR SPORT) 1,210mm(VX、AX、GX) |
|
定員 |
5名、7名 |
|
排気量 |
3.345〜3.444L |
|
駆動方式 |
AWD(4WD) |
|
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン(ハイオク) |
|
エンジンタイプ |
ガソリン車 ディーゼル車 |
過酷な環境でも活躍できるとして有名になった、トヨタのランドクルーザー。
「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」をコンセプトに持ち、本格派のSUV車としてその名を世界中に広げています。
誕生したのは1951年。
シリーズとしては約70年の歴史を持ち、現在では「70」「250」「300」など、豊富なシリーズを展開しています。
その特徴は、世界中のどんな道でも走破できる耐久性や悪路走行、快適な室内環境などを備えたところです。
現在170カ国と地域の方から愛されている実績から、広範囲なレジャーからビジネスまで、オールマイティに活躍できる車です。
それぞれのスペックを細かく比較
ここからは、それぞれのスペックを細かく比較していきます。
レクサスLXもランクルも、いくつかグレードやタイプがありますが、今回に関しては、レクサス「LX600」、ランクル「300」で比較します。
ボディサイズ・室内サイズ・荷室サイズ
レクサスLX |
ランクル |
|
ボディサイズ |
全長:5,100mm 全幅:1,990mm 全高:1,885〜1,895mm |
全長:4,950〜4,985mm 全幅:1,980〜1,990mm 全高:1,925mm |
室内サイズ |
室内長:2,005mm(4人乗り) :1,950mm(5人乗り) :2,755mm(7人乗り) 室内幅:1,630mm 室内高:1,190mm |
室内長:1,955mm〜2,755mm 室内幅:1,640mm 室内高:1,190〜1,210mm |
荷室サイズ |
【4人乗り】 荷室長:約1,023mm 荷室幅:約1,322mm(トリム間床面) 荷室幅:約1,006mm(ホイールハウス間床面) 荷室高:約528mm(トノカバーまで) 【5人乗り】 荷室長:約1,165、約1,629mm、約2,082mm(シート収納による) 荷室幅:約1,322mm(トリム間床面) 荷室幅:約1,006mm(ホイールハウス間床面) 荷室高:約664mm 【7人乗り】 荷室長:約272mm、約1,155mm、約1,629mm、約2,082mm(シート収納による) 荷室幅:約1,322mm 荷室幅:約1,006mm 荷室高:約598〜590mm |
荷室長:1,865mm 荷室幅:1,320mm 荷室高:945mm ※2席目、3席目収納時サイズ |
ボディサイズと室内サイズを比較してみると、LXの方が数十センチほど大きいことがわかりました。
しかし、大きいと言っても数十センチほどで、ほとんど変わりないと言っても良いでしょう。
荷室サイズに関しては、荷室長と荷室高がランクルの方が大きい結果でした。
しかし、LXの7人乗りタイプの座席をすべて収納すると、こちらの方が大きくなります。
グレード・乗車定員
レクサスLX |
ランクル |
||||||||
グレード |
EXECUTIVE ベースグレード |
OFFROAD |
ディーゼルタイプ |
ガソリンタイプ |
|||||
ZX |
GR SPORT |
ZX |
GR SPORT |
VX |
AX |
GX |
|||
乗車定員 |
4名、5名、7名 |
5名、7名 |
5名 |
7名 |
5名 |
レクサスのグレードは、ベースグレード、EXECUTIVE、OFFROADの3種類です。
また、乗車人数は4〜7名でした。
対するランクルのグレードは、ZX、GR SPORT、VX、AX、GXの5種類です。
また、ディーゼルタイプとガソリンタイプを含むと全部で、7種類のグレードから選択できます。
乗車人数は、5〜7名でした。
ランクルの方が、グレードが多く選べる幅が広いことがわかります。
動力源・使用燃料
レクサスLX |
ランクル |
|
動力源 |
ガソリン車 |
ガソリン車・ディーゼル車 |
駆動方式 |
AWD(4WD) |
AWD(4WD) |
使用燃料 |
ガソリン |
ガソリン・軽油 |
動力源、使用燃料に関しては、ランクルにディーゼル車が加わりますが、そこまで変わりません。
今後は環境問題からHEVCやEVなどの展開が予想されますので、今後の展開に期待しましょう。
燃費・排気量・燃料タンク容量
レクサスLX |
ランクル |
|||||
燃費 |
EXECUTIVE |
OFFROAD |
ディーゼル |
ガソリン |
||
【WLTCモード】 |
8.0km/l |
8.1km/l |
9.7km/l |
7.9km/l |
8.0km/l |
|
【市街地モード】 |
5.5km/l |
5.5km/l |
7.2km/l |
5.3km/l |
5.4km/l |
|
【郊外モード】 |
8.3km/l |
8.4km/l |
9.7km/l |
8.2km/l |
8.3km/l |
|
【高速道路モード】 |
9.7km/l |
9.8km/l |
11.3km/l |
9.6km/l |
9.7km/l |
|
排気量 |
3.444L |
3.345〜3.444L |
||||
燃料タンク容量 |
80L |
80L |
排気量と燃料タンクについても、LXとランクルともに同じでした。
燃費に関しては、ガソリンだけで見ると、こちらも変わりません。
ディーゼルを含むと、やはり燃費の良さがガソリン車より高いですが、1〜2km/lほどしか変わりません。
取り回し
レクサスLX |
ランクル |
|
最小回転半径 |
6.0m |
5.9m |
最低地上高 |
200〜210mm |
225mm |
ホイールベース |
2,850mm |
2,850mm |
取り回しについては、ほとんど同じです。
カラーラインナップ
レクサスLX |
ランクル |
|
外装 |
・ソニッククォーツ ・ソニックチタニウム ・マンガンラスター ・ブラック ・グラファイトブラックガラスフレーク ・テレーンカーキマイカメタリック |
・ホワイトパールクリスタルシャイン ・プレスシャスホワイトパール ・グレーメタリック ・ブラック ・ダークレッドマイカメタリック ・アバンギャルドブロンズメタリック |
内装 |
・ブラック(EXECUTIVE) ・ブラック ・クリムゾン ・サンフレアブラウン(EXECUTIVE) ・ホワイト&ダークセピア ・ヘーゼル |
・ブラック ・GR専用ブラック ・ニュートラルベージュ ・GR専用ブラック&ダークレッド |
外装に関しては、ホワイトカラーやブラックカラーは、ほとんど同じでした。
異なるカラーは、LXにはグリーンカラーの「テレーンカーキマイカメタリック」があり、ランクルにはレッドカラーの「ダークレッドマイカメタリック」があるところです。
内装に関してはLXの方が、高級感が高い印象でした。
LXには、「サンフレアブラウン」「クリムゾン」「ヘーゼル」など、ほかには見られないカラーがあり、どれも高級感ある見た目です。
一方のランクルの内装は、「ブラック」「ニュートラルベージュ」が通常カラーとなります。
GR専用のカラーもありますが、全体的なカラーの豊富さがないなど、どこか高級感にかける印象でした。
価格
レクサスLX |
ランクル |
|
新車価格 (税込) |
EXECUTIVE:18,000,000円 ベースグレード:12,500,000円 OFFROAD:12,900,000円 |
【ガソリン車】 ZX:7,300,000円 GR :7,700,000円 VX:6,300,000円 AX:5,500,000円 GX:5,100,000円 【ディーゼル車】 ZX:7,600,000円 GR SPORT:8,000,000円 |
中古車価格 |
~7,598,000円 |
700,000~9,996,000円 |
最後に価格についてです。
新車価格を比較してみると、10,000,000円ほど差がある車種もありました。
ここまでの比較してきたようにサイズから性能までほとんど同じでした。
しかし、ここまで価格の差がある理由は、どこにあるのでしょうか。
次章で詳しく解説します。
結論LXとランクルは何が違うの?
ここから、LXとランクルの異なる点の結論を答えていきます。
内装の豪華さが違う
内装のところで少し紹介しましたが、LXとランクルの内装は豪華さがまったく異なります。
LXの内装は、一般的な車にはない豪華な装備が標準で搭載されています。
LXに搭載されている装備は、以下の通りです。
・シート素材に「セミアニリン本革」
・ダッシュボードの中央に「ワイド画面の12.3インチ大型ディスプレイ」を搭載
・ディスプレイの下部に高級車にしかないアナログ時計搭載
・メーター周りに自発光式の「オプティトロンメーター」
・ステアリングとシフトノブに木目と本革を採用
・フロントセンターのコンソールボックスに「クールボックス」搭載
・2列目シートのアームレストにエアコンやシートヒーターが調節できる「コントロールパネル」
上記のものがLXには搭載されています。
一方のランクルは、快適さを重視した空間が特徴です。
ランクルに搭載されている装備は、以下の通りです。
・シート素材は「プレミアムナッパ本革」
・シートに送風タイプの「ベンチレーション」と「シートヒーター」「ステアリングヒーター」
・エリア別に調節できるエアコン
・電動スライドムーンルーフ
比較すると、LXの方がより高級感があることがわかります。
エンジンの馬力が違う
LXとランクルの違いは、エンジンにもあります。
エンジンの種類に関しては、同車ともにV型8気筒ですが、型式に関してはLX「3UR-FE」、ランクル「1UR-FE」です。
こちらの違いは、排気量にあります。
3UR-FEの排気量が5.7Lに対し、1UR-FEは4.6Lです。
こちらから分かるように、LXの方が排気量が高く馬力があることがわかります。
とはいえ、悪路走行はどちらの車も得意としています。
また、ダイヤルで走行モードを選択できる「マルチテレインセレクト」も同車ともに搭載しているので、走行性能は大きくは変わらないでしょう。
標準装備が違う
LXは元々ランクルをイメージして開発されましたが、そもそも搭載されている標準装備がランクルより多いです。
たとえば、前後だけでなく左右も確認できる「マルチテレインモニター」や、「ルーフレール」や「パワーバックドア」などです。
ランクルの場合は、このような装備がオプションとなるため、取り付ける自由度はありますが、追加費用がかかる点は考慮すべきポイントとなるでしょう。
剛性が違う
ボディに使用されているフレームは、どちらも同じ構造をしています。
しかし、構造の剛性はLXの方が強い設計がなされています。
ボディ剛性を高めることで、ボディはより強くなるので、ぶつけたとしても変形する失敗がありません。
乗り心地が違う
エンジンの性能はややLXの方が高い傾向にあることは紹介した通りですが、走行性能に関わるアシスト構造も異なってきます。
ランクルのアシスト構造には油圧式を採用しています。
油圧式は、出力が高いのでランクルなどの重量級の車にぴったりのアシスト構造です。
しかし、常にポンプが動く構造なので燃費に大きく影響することに加えて、停車時や低速でのアシストは不十分です。
一方、LXのアシスト構造は新開発の電動パワーステアリング(EPS)を採用。
こちらは、重量級には不向きと言われていますが、操舵力の特性を幅広く設定できるところが特徴です。
そのため、LXの方が加速がスムーズで、スピードによる操舵の影響も感じさせない走行が可能となっています。
まとめ
本記事では、レクサスLXとランドクルーザー(ランクル)を徹底比較しました。
レクサスLXとランクルのスペックは、ボディや室内サイズをはじめ、動力源や燃費、取り回しに関しても、ほぼ同じでした。
しかし、LXの方が内装の豪華さやエンジンの馬力などに異なるポイントがありました。
また、標準装備に関してもLXの方が多く、より豪華さを感じます。
一方、ランクルはその堅牢な作りと信頼性、優れた悪路走破性で高い評価を受けており、アウトドアや過酷な環境での使用に適しています。
また、オプション装備によってカスタマイズの自由度も高いです。
結論として、レクサスLXは、ラグジュアリーで快適なドライブを求める方に最適で、特に豪華な内装や多彩な標準装備を重視する方におすすめです。
一方で、ランクルは耐久性や走破性を重視し、多様な環境での使用を考える方に適しています。
それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合った車を選ぶようにしましょう。
よくある質問
Q1.レクサスLXの維持費はどのくらいかかりますか?
A.レクサスLXの維持費は、車両の価格、燃費、保険料、メンテナンス費用などを考慮すると年間で数十万円から百万円以上かかることがあります。特に高級車なので、定期的なメンテナンスや修理費用が高くなる傾向があります。
Q2.レクサスLXやランクルのライバル車種にはどのようなものがありますか?
A.ライバル車種としては、メルセデス・ベンツ Gクラス、BMW X7、アウディ Q7、レンジローバーなどの高級SUVが挙げられます。これらの車も高い性能と豪華な装備を誇ります。
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