カローラの燃費は？シリーズ別の燃費と燃費を良くするポイントについて解説

カローラはトヨタの中でも比較的燃費の良い車です。
特にハイブリッド車は燃費が良く、ガソリンの消費量が少ないためガソリン代を抑えたい方におすすめの車種となっています。
そんな燃費の良いカローラには「カローラスポーツ」「カローラ アクシオ」「カローラ ツーリング」などの車種があります。
そこで今回は、名車種別の燃費比較と、燃費の良いカローラをさらに燃費を良くするポイントなどについて解説いたします。

目次

カローラの燃費

カローラシリーズ別の燃費比較

カローラの燃費を良くするポイント

カローラの燃費とガソリン代

カローラ歴代モデルの人気車種と燃費

まとめ

カローラの燃費

ハイブリッド車とガソリン車の燃費性能をご紹介いたします。

カローラの燃費性能

車の維持費を抑えるためにも、燃費性能を知っておくことが大切です。

ここでは、ハイブリッド車とガソリン車を比較しながらカローラのWLTCモードでの燃費についてご紹介いたします。

ハイブリッド車

カローラ（グレード：W×B・G・X）の燃費性能

1.8Lハイブリッド車2WD	W×B：27.9km/L G：30.2km/L X：30.2km/L
1.8Lハイブリッド車4WD(E-Four)	W×B：25.3km/L G：28.1km/L X：28.1km/L

カローラのハイブリッド車は低速でもトルクが大きく加速性に優れています。

さらにシステム全体が高水準で効率化されていることで、燃費性能だけではなく、なめらかな加速、環境性能などが実現しています。

ガソリン車

カローラ（グレード：W×B・G・X）の燃費性能

1.5Lガソリン車 2WD

W×B：18.1km/L G：19.4km/L X：19.4km/L

カローラのガソリン車は3気筒エンジンとは思えないほど緩やかな乗り心地が特徴です。

さらに騒音をカットする遮音性も高いため、総じて落ち着いた走行が可能となっています。

カローラの燃費の特徴

カローラは「VVT-i」と「VVT-iW」というトヨタ独自のエンジン機構により、空気の代わりに排気ガスを循環させることで、内部燃焼を効率化し、低燃費を実現しています。

また「D-4T」（燃料噴射システム）を採用したことで、燃費性能を向上させただけではなく、アクセル操作に対する反応の良さや途切れのないスムーズな加速、そして優れた環境性能も実現しています。

カローラのカタログ燃費

ここでは、カローラのハイブリッド車とガソリン車のカタログ燃費をご紹介いたします。

ハイブリッド車

グレード	燃費
W×B	2WD：27.9km/L 4WD：25.3km/L
G	2WD：30.2km/L 4WD：28.1km/L
X	2WD：30.2km/L 4WD：28.1km/L

カローラのハイブリッド車は、「W×B」4WDのグレードで特に燃費性能が高いことがわかります。

ガソリン車

グレード	燃費
W×B	2WD：18.1km/L
G	2WD：19.4km/L
X	2WD：19.4km/L

カローラのガソリン車は、エンジンの効率性や抵抗を減らす空力性能の向上などにより、高い燃費性能を実現しています。

カローラの走行性能

カローラは、トヨタのハイブリッド車に搭載されているE-Four（電気式4WDシステム）によって、雨の日の路面や雪道など滑りやすい道でも安定した走りが可能となっています。

この高速燃焼技術と直噴技術を活用した1.5Lダイナミックフォースエンジンが搭載されており、これによりコンパクトサイズながらも低年譜かつ高出力という、軽快な走りが可能となっているのです。

カローラと競合車の燃費比較

カローラのライバル車として「マツダ・MAZDA3」「スバル・インプレッサG4」「ホンダ・シビック」などがあります。

ここではカローラとハイブリッド車「日産 ノート X」「ホンダ フィット」「トヨタ アクア B」「トヨタ ヤリス X」との燃費の比較をご紹介いたします。

車種名	燃費（WLTCモード）	燃費（各走行モード）
日産 ノート X	28.4km/L	市街地モード：28.0km/L 郊外モード：30.7km/L 高速道路モード：27.2km/L
ホンダ フィット	30.2km/L	市街地モード：30.2km/L 郊外モード：31.6km/L 高速道路モード：29.3km/L
トヨタ アクア B	35.8km/L	市街地モード：36.5km/L 郊外モード：39.5km/L 高速道路モード：33.5km/L
トヨタ ヤリス X	36.0km/L	市街地モード：37.5km/L 郊外モード：40.2km/L 高速道路モード：33.4km/L

上記の表からは、競合者と比較してもカローラの燃費性能が遜色ないことがよくわかります。

カローラシリーズ別の燃費比較

ここでは、SUV・セダン・コンパクト・ワゴン・スポーツのカローラ シリーズ別の燃費性能をご紹介いたします。

カローラ クロス（SUV）燃費性能

1.8Lハイブリッド車 2WD/E-Four

グレード	燃費
Z・S・G	2WD：26.2km/L E-Four：24.2km/L

1.8Lガソリン車2WD

グレード	燃費
Z・S・G	2WD：14.4km/L

カローラクロスは、アウトドアでも活躍する機能がたくさん詰まっている車です。

便利な反面、ハイブリッド・ガソリンともにカローラスポーツよりも燃費性能が低くなっているのがわかります。

カローラ（セダン）燃費性能

1.5Lハイブリッド車2WD

グレード	燃費
EX	2WD：27.8km/L

1.5Lガソリン車

グレード	燃費
EX	2WD(CVT)：19.8km/L 2WD(M/T)：17.2km/L 4WD(CVT)：15.6km/L

カローラ（セダン）は車両重量が軽いために、ハイブリッド車の場合セダンよりもコンパクトなカローラ スポーツよりも燃費性能が上回ります。

カローラ スポーツ（コンパクト）燃費性能

1.8Lハイブリッド車

グレード	燃費
GZ	2WD：27.2km/L
G	2WD：29.5km/L
GX	2WD：30.0km/L

2.0Lガソリン車

グレード	燃費
GZ	2WD：17.2km/L
G	2WD：18.3km/L
GX	2WD：18.3km/L

カローラ スポーツは新型1.8Lハイブリッドシステムにより優れた燃費性能を発揮します。

またダイナミックフォースエンジンを搭載したガソリン車は、高速燃焼技術と直噴技術の採用により、少ない燃料で高い出力を発揮します。

カローラ ツーリング（ワゴン）燃費性能

1.8Lハイブリッド車2WD/4WD（E-Four）

グレード	燃費
W×B	2WD：27.3km/L 4WDE-Four：24.9km/L
G	2WD：29.3km/L 4WDE-Four：27.5km/L
X	2WD：29.5km/L 4WDE-Four：27.8km/L

1.5Lガソリン車2WD

グレード	燃費
W×B	2WD：17.8km/L
G	2WD：19.0km/L
X	2WD：19.1km/L

カローラスポーツに近い燃費性能を発揮するカローラ ツーリングは、ハイブリッド車（2WD）、ガソリン車ともにカローラスポーツに燃費性能が近いと言えます。

GR カローラ（スポーツ）燃費性能

1.6Lガソリン車

グレード	燃費
GR	4WD：12.4km/L

GR カローラはロングホイールベースで走行安定性に優れています。

カローラスポーツより燃費性能は劣りますが、ダイナミックな走り方が楽しめるのが魅力です。

カローラの燃費を良くするポイント

カローラの燃費を良くする走り方と標準装備品をご紹介いたします。

燃費を良くする走り方とは

燃費を良くする走り方のポイントは以下の3点です。

1.ゆっくりスタートさせる
2.スピードを一定にして走る
3.アイドリングは控える

車をスタートさせるときには多くのガソリンを消費します。

アクセルを強く踏めばそれだけ、ガソリンを多く使うことになりますので、アクセルは強く踏み込まず、弱く踏むことで燃費が良くなります。

そのため、普段からなるべくゆっくりスタートすることを心がけるのがおすすめです。

走行中は、急加速や急減速をせず、スピードを一定にして走ることで燃費が良くなります。

急加速はエンジンの回転数が高くなりガソリンを多く消費してしまいます。
そうすると、結果として燃費の悪化に繋がってしまうのです。

急減速はガソリンの消費は多くありませんが、減速する前にアクセルを強く踏んでいたことになります。

そうなると減速しても長い距離を走ることになり、燃費の悪化に繋がってしまいます。

またアイドリング状態では、アイドリングを維持（エンジンの回転数）するためにガソリンを消費してしまうため、不必要なアイドリングを控えることで燃費を改善することができるのです。

燃費を良くする装備とは

カローラには燃費改善対策として、以下の3つが標準装備されています。

・ハイブリッドシステム
・ドライブモードセレクト
・ダイナミックフォースエンジン

ハイブリッドシステムはハイブリッド車の標準装備で、「電気」と「ガソリン」を用いて走行するため、ガソリンだけで走行する車よりも燃費が良くなります。

ドライブモードセレクトは走り方の3つのモードが選べるシステムです。
「ECO」モードにすれば、乗り心地を重視した加速を穏やかにし、燃費優先に制御することができます。

ダイナミックフォースエンジンは、ガソリン車の標準装備です。

低回転でも前に進む力が強いため、低燃費で走行できるようになっています。

カローラの燃費とガソリン代

市街地、郊外、高速道路のモード別の燃費とガソリン代をご紹介いたします。

市街地モードの燃費とガソリン代

市街地モードは信号の影響で頻繁な停止と発進があり、低速度を想定したモードです。

グレード	買取相場	ガソリン代(160円で換算）
HYBRID W×B（2WD）	26.6km/L	4256円
HYBRID W×B（E-Four）	23.5km/L	3760円
HYBRID W×B(ガソリン車)	13.1km/L	2096円
HYBRID G（2WD）	28.2km/L	4512円
HYBRID G（E-Four）	25.7km/L	4112円
HYBRID G(ガソリン車)	13.6km/L	2176円
HYBRID X（2WD）	28.6km/L	4576円
HYBRID X（E-Four）	26.0km/L	4160円
HYBRID X(ガソリン車)	13.7km/L	2192円

郊外モードの燃費とガソリン代

郊外モードは、信号の影響を受けにくく、ある程度一定走行を想定したモードです。

グレード	買取相場	ガソリン代(160円で換算）
HYBRID W×B（2WD）	30.8km/L	4928円
HYBRID W×B（E-Four）	26.9km/L	4304円
HYBRID W×B(ガソリン車)	18.7km/L	2992円
HYBRID G（2WD）	33.7km/L	5392円
HYBRID G（E-Four）	30.6km/L	4896円
HYBRID G(ガソリン車)	20.2km/L	3232円
HYBRID X（2WD）	34.0km/L	5440円
HYBRID X（E-Four）	30.8km/L	4928円
HYBRID X(ガソリン車)	20.3km/L	3248円

高速道路モードの燃費とガソリン代

高速道路モードは高速道路の走行を想定したモードです。

グレード	買取相場	ガソリン代(160円で換算）
HYBRID W×B（2WD）	26.9km/L	4304円
HYBRID W×B（E-Four）	25.1km/L	4016円
HYBRID W×B(ガソリン車)	21.1km/L	3376円
HYBRID G（2WD）	29.0km/L	4640円
HYBRID G（E-Four）	27.7km/L	4432円
HYBRID G(ガソリン車)	23.1km/L	3696円
HYBRID X（2WD）	28.8km/L	4608円
HYBRID X（E-Four）	27.5km/L	4400円
HYBRID X(ガソリン車)	22.9km/L	3664円

カローラ歴代モデルの人気車種と燃費

初代 カローラフィールダー 120系、2代目 カローラフィールダー 140系など歴代モデルの人気車種の燃費を比較いたします。

使用燃料

車種	使用燃料
初代 カローラフィールダー 120系	無鉛プレミアムガソリン
2代目 カローラフィールダー 140系	無鉛レギュラーガソリン
3代目 カローラフィールダー 160系	無鉛レギュラーガソリン

10モード/10・15モード燃費の比較

車種	10モード/10・15モード燃費
初代 カローラフィールダー 120系	13.0km/L
2代目 カローラフィールダー 140系	15.6km/L
3代目 カローラフィールダー 160系	33.0km/L（JC08モード燃費）

歴代モデルを比較すると、やはり最新の3代目の燃費性能が一番高いことがわかります。

それも、初代・2代目と比べると3代目は倍以上の燃費性能となっているのです。

まとめ

カローラは燃費の良い車として人気です。

またトヨタの中でも歴史のある車として古くから人気があり、近年では、SUV・コンパクト・ワゴン・スポーツなどさまざまなタイプが販売されています。

一口にカローラと言ってもそれぞれに異なった特徴・魅力があり、燃費性能もまたそれぞれ異なります。

カローラは好きだけど燃費を良くしたい、という方は他のカローラに乗り換えてみるのも良いかもしれません。