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SUVの乗り心地は悪いって本当?乗り心地を徹底解説
近年、人気が高まっているSUV。
新しい車を購入する候補としてSUVを検討している方も多いのではないでしょうか。
車を選ぶ際にはデザインや機能性のほか、乗り心地も重要なポイントです。
SUVは乗り心地があまり良くないと言われがちですが、実際はどうなのでしょうか。
この記事ではSUVの乗り心地が良くないと言われる理由や特徴、乗り心地の良いSUVにはどういったものがあるかをお伝えします。
目次
SUVが乗り心地が悪いと言われる理由は?
乗り心地が悪いと感じる理由その1:重心の高さ
乗り心地が悪いと感じる理由その2:ラダーフレーム構造
乗り心地が悪いと感じる理由その3:リジットアクスル
SUVとセダンの乗り心地の比較
SUVのメリットとデメリット
セダンのメリットとデメリット
メーカーごとのSUVの特徴や乗り心地について
トヨタ
ホンダ
日産
スバル
レクサス
国産SUVと輸入車SUVの乗り心地の違い
国産SUVの乗り心地
輸入車SUVの乗り心地
とくに乗り心地の良い国産SUVをご紹介
レクサスRX
レクサスNX
トヨタハリアー
トヨタRAV4
マツダCX-30
まとめ
SUVが乗り心地が悪いと言われる理由は?
車の乗り心地の良し悪しは、ボディタイプによって大きく異なります。
SUVは採用しているボディの構造によって乗り心地が変化するので人によっては乗り心地がよくないと感じるかもしれません。
下記にて乗り心地の特徴について確認をしていきましょう。
乗り心地が悪いと感じる理由その1:重心の高さ
SUVが本来得意とするのはオフロード、舗装されていない道です。
そのため、セダンやワゴンなどほかのタイプに比べて最低地上高が高めに設定されています。
それに伴い、車体の重心位置が高くなることが特徴です。
重心位置が高いため、カーブを曲がったり加速をしたりした際、揺れを感じやすくなることがあります。
一方、セダンは車体の重心が低く設計されているため、揺れを感じることが少なく、SUVと比較すると乗り心地がよいと感じられるでしょう。
乗り心地が悪いと感じる理由その2:ラダーフレーム構造
SUVはオフロードを走行することを目的として設計されることもある車種です。
その中でもクロスカントリーはラダーフレームという構造を採用しています。
ラダーフレーム構造とは、頑丈な鋼の2本のレールを左右に置き、梯子(ラダー)状にして車体(ボディ)を乗せる構造のことです。
ラダーフレーム構造のメリットは、強度が高くダメージを受けにくいことと重量に強いことですがデメリットとして、振動が起きやすいことが挙げられます。
重心が高めに設計されているため、揺れを感じやすいので乗り心地を求めるのであれば、モノコック構造を採用しているSUVを選ぶとよいでしょう。
モノコック構造とは「フレームレスボディ」の総称です。
骨組み(フレーム)の代わりに外板そのものに強度と剛性を持たせる設計構造のことで、一体化されたフレームとボディ全体で力を受け止めてくれるでしょう。
乗り心地が悪いと感じる理由その3:リジットアクスル
リジットアクスルとは、リジットアクスルサスペンションの略で、左右の車輪を1本の車軸で連結したサスペンションのことです。
ダメージを受けにくくオフロード走行を耐え抜ける造りであることに加え、車内空間を有効に使えるメリットがあります。
反面、タイヤが独立しておらず悪路の走行時に車体が大きく傾きやすいことがデメリットとして挙げられます。
SUVとセダンの乗り心地の比較
近年車の販売市場ではSUVの需要が急激に伸びており、ファミリーカーとして採用されることも増えてきています。
これまでファミリーカーとして人気のあったタイプにセダンがありますが、現在はSUVの人気に押され需要が低迷しています。
実際、多くのメーカーがセダンタイプの販売を廃止することを発表しているのが現状です。
セダンとSUVにはお互いにそれぞれ異なる魅力があります。
それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
SUVのメリットとデメリット
SUVは「Sport Utility Vehicle」の略称で直訳するとスポーツ用多目的車となるのですが、
実際のところ、SUVには明確な定義が定められておりません。
SUVは複数の種類があるため、SUVを知るためには車種を覚えることが近道です。
SUVのメリット
SUVのメリットとしてまず1つめに挙げられるのは、前方視界の良さです。
SUVは最低地上高が高めに設計されており、車高が高いものがほとんどです。
そのため必然的にドライビングポジションが高くなり、遠くまで見渡しやすくなります。
2つめにメリットとして挙げられるのは、荷室の広さです。
基本的にSUVは、ほかの乗用車に比べて荷物をたくさん積みこむことができるよう設計されています。
アウトドアレジャーやアクティビティを楽しみたい方には魅力的なポイントといえます。
3つめのメリットとしては、オフロードでの走行性能の高さです。
SUVは衝撃吸収性能に優れており、車高も高いため悪路での走行性に長けています。
悪路での走行を想定したフレーム構造が採用されているモデルが多いことからも、この特徴がうかがえます。
SUVのデメリット
SUVのデメリットでまず1つめに挙げられるのは、乗り降りに負担が少なくない点です。
SUVは基本的に車高が高く、乗り降りの際の挙動が大きくならざるを得ず、子どもやお年寄りの方にとっては負担がやや大きくなってしまいます。
デメリットの2つめは、燃費が悪いことです。
耐久性や積載量を重視して設計されている分、燃費が悪い車種が少なくありません。
ただ最近では燃費の良いモデルも増えてきているので、このデメリットは解消されつつあります。
デメリットの3つめは、駐車場を選ぶ点です。
SUVは最低地上高が高い、すなわち車高が高いモデルが多いため、立体駐車場などの高さ制限を超えてしまうことがあります。
セダンのメリットとデメリット
セダンとは「3ボックス4ドアの車」のことです。
3ボックスとは、「エンジンルーム」「車室」「荷室(ラゲッジスペース)」がそれぞれ独立していることです。
4ドアとは、ドアが4つあることです。
セダンのメリット
メリットの1つめは乗り心地が良いことです。
セダンの特徴として重心が低く設計されており、サスペンションも硬すぎないものが採用されているため振動や揺れを感じにくく、コーナリングの操作性も優れていることから乗り心地が良くなっています。
メリットの2つめは快適な車内環境です。
セダンはその特性上、居室と荷室が別々になっており、高いボディ剛性を誇っています。
加えて荷室からの臭いや音を遮断できる点もメリットです。
メリットの3つめは、駐車場を選ばないことです。
セダンは車高が高くないので、高さ制限に該当する心配がありません。
セダンのデメリット
1つめのデメリットは、荷室が狭いことです。
セダンは車高が低めに設計されていることから、荷室も高くできずスペースを確保しづらいため、荷室が狭くなってしまいます。
2つめのデメリットは、乗り降りのしづらさです。
セダンは全高は1,500mm以下のものがほとんどで、ドアの開口部が狭くなるため乗り降りのしづらさにつながります。
背の高い方は注意が必要です。
3つめのデメリットは、小回りの難しさです。
セダンはエンジンルームと荷室が長く伸びており、狭い道での小回りが難しく運転の取り回しがしづらいデメリットが生じます。
メーカーごとのSUVの特徴や乗り心地について
SUVは各メーカーで多様な車種が販売されており、メーカーごとに得意としているジャンルに差があるため特徴が異なります。
各メーカーごとの特徴を知ることで自身が車に求めることに近いものが選べます。
各メーカーごとの特徴は以下の通りです
トヨタ
トヨタは10種類以上のSUVを取り揃えています。
価格としては「LAND CRUISER」が最も高級で「RAIZE」が安価となっています。
最も安価なモデルの「RAIZE」もコンパクトながら大容量の収納スペースがあるなどで高い人気を誇っています。
日本で最初にSUVを発売したメーカーなだけに、充実したラインナップとなっています。
ホンダ
ホンダはSUVを1台しか販売していません。
ホンダ唯一のSUVである「ヴェゼル」にはハイブリッドとe:HEVの2型があります。
口コミでは「乗り心地の良さ」や「室内の静かさ」に関する内容が多いようです。
日産
日産は4種類のSUVを販売しています。
日産は独自のリニヤモーターを開発したり立体駐車場にも対応しているモデルを開発したりと試行錯誤をし、特徴的な車種が多いのが魅力です。
スバル
スバルは4種類のSUVを販売しています。
スバルのSUVの特徴はハンドルの操作性を高めたモデルや、路面に応じて走行性能を変化させるモデル、高い安全性能を誇る自動運転機能が備わったモデルが揃っていることです。
レクサス
レクサスは4種類のSUVを販売しています。
レクサスの特徴は「高級さ」「燃費の良さ」「高い乗り心地の良さ」です。
シリーズで最も安価なモデルであっても、乗り心地の良く燃費が良い特徴があります。
国産SUVと輸入車SUVの乗り心地の違い
乗り心地の良さは国産車と輸入車でそれぞれ得意とする分野や環境が異なるため、違いがあるとされています。
ここでは、国産・輸入車のSUVの乗り心地について解説します。
国産SUVの乗り心地
国産のSUVは、種類の豊富さが特徴です。
クロスカントリーはラダーフレーム構造を採用しているのですが、クロスオーバーモデルはモノコック構造をメインに採用し、乗り心地が優れているモデルです。
オンロードメインであってもSUVらしいサイズ感やデザインのものが多いため、人気を集めているモデルといえるでしょう。
そのほかアウトドアやレジャーを目的としたタイプや、コンパクトカーと同じようなサイズ感のモデルがあり、乗り心地の良さを重視しているモデルが多いのも特徴です。
輸入車SUVの乗り心地
輸入車SUVには、国産SUVにはないデザイン性や走行性能を誇るモデルが少なくありません。
デザイン性だけではなく、機能性や乗り心地が優れているモデルが多く、街乗りやレジャーでの利用といった幅広い局面で重宝されます。
輸入車SUVににはスポーツカーとしての乗り味を楽しめるモデルもあります。
とくに乗り心地の良い国産SUVをご紹介
乗り心地が良くないとされているSUVですが、その中でも乗り心地が良いとされているSUVをいくつか紹介します。
レクサスRX
セダンとSUVのそれぞれの良い部分をまとめたようなクロスオーバーモデルのSUVです。
高剛性かつ軽量のボディ構造に2.0L直噴ターボエンジンを組み合わせることで、ボディサイズを感じさせない操作性と乗り心地の良さを発揮します。
レクサスNX
次世代を代表するレクサスのモデルとして期待される1台です。
2.5Lエンジンを搭載したガソリン車とハイブリッド車、2.4Lターボエンジンを搭載したガソリン車がラインナップされており、力強い走行性能と快適な乗り心地を求める方のニーズに合致します。
トヨタハリアー
2020年6月に発売されたミドルタイプクロスオーバーのSUVです。
日本車らしからぬ流麗なボディラインながら、ローエンドモデルが300万円を下回るリーズナブルな価格設定かつ安定した乗り心地を誇るため人気を集める1台です。
トヨタRAV4
オンロード・オフロードどちらにも対応している高い走破性が、魅力のSUVです。
後輪のトルクを左右独立で制御してくれるダイナミックトルクベクタリングAWDを搭載し、タイヤが地面をしっかり掴む走行性能で、快適な乗り心地を発揮します。
マツダCX-30
固めの乗り心地と良質なシートで人気を集める1台です。
印象として重みや硬さを感じる操作性能があり、そこが評価の分かれ目にはなりますが好意的な意見が非常に多い1台となります。
まとめ
SUVの乗り心地については、メーカーごとに得意とする領域や重要視しているポイントが分かれる点が特徴と言えます。
SUV人気を集めるだけの魅力的なポイントが豊富にある反面、知っておいた方がいいデメリットや懸念点もあります。
車の購入は人生の中でも高額の買い物のひとつですので、しっかりと知識を身につけ後悔・失敗のない車選びにつなげましょう。
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