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中古車の値上がりが加速中?その理由と中古車価格の見通しについて解説!

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中古車の値上がりが加速中?その理由と中古車価格の見通しについて解説!

今、中古車相場が値上がりしています。中でもとくに影響を及ぼしているのが、新型コロナウイルス感染症です。
また、海外メーカーの生産規模縮小が原因となり、新車が製造できない点も挙げられます。
これからの日本の中古車価格はどのように変化するのでしょうか。
本記事では今後の中古車価格の見通しや、中古車を安価で購入するための方法について紹介します。

目次

中古車の値上がりが止まらない!その大きな理由とは?

コロナ禍の影響
とくに「半導体」不足は世界的に問題視されている
海外のロックダウンにより新車の製造が追いついていない
感染予防対策として車の需要が圧倒的に増加
中古車需要も同時に増加
欧米による「25年ルール」
国産車は海外でも人気がある
部品価格の高騰
下取りに出す車の数も減少
原油価格の高騰
海外メーカーの高騰

中古車の中でも値上がりした3車種

トヨタ/ハリアー
スズキ/ジムニー
ホンダ/N-BOX

中古車市場の値上がりはまだ続く見通し

中古車を購入するうえでのポイント

フルモデルチェンジした中古車を選ぶ
残価設定ローンで手放した中古車を選ぶ
3年~7年落ちの車を選ぶ

中古車価格の高騰中は下取りの買取が狙い目?

まとめ

中古車の値上がりが止まらない!その大きな理由とは?

中古車が値上がりする主な理由の1つは新型コロナウイルス感染症ですが、具体的にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。
ここでは主に値上がりの原因について紹介します。

コロナ禍の影響

新型コロナウイルス感染症によって、世界的に部品製造会社の出社回数減少・工場の稼働停止が発生しました。
その結果、自動車製造・販売・部品作成が滞るといった大きな影響を及ぼしています。

とくに「半導体」不足は世界的に問題視されている

新型コロナウイルス感染症の影響で部品製造・自動車製造そのものが追いつかなくなり、半導体不足も加熱しています。
半導体不足に陥った主な原因は、自社生産から受託企業への製造委託です。
コスト削減のため、委託に切り替えたことで、受託企業側の半導体生産が注文の急増に追いつかなくなり、半導体不足を引き起こしています。

海外のロックダウンにより新車の製造が追いついていない

新型コロナウイルス感染症の影響により、世界各国がロックダウンに陥った点も原因の1つです。
部品製造業者や自動車生産メーカーが、ロックダウンにより稼働停止を余儀なくされたことで、自動車製造に遅れが出ています。

感染予防対策として車の需要が圧倒的に増加

感染拡大を避けるべく、公共交通機関の利用を控え、マイカーを導入する方が増えた点も理由の1つです。
バスや電車などの公共交通機関を利用すると、人混みは避けられません。
人との接触をできるだけ減らそうと、車を使用・購入する方が増え自動車の利用頻度が高まった結果、値上がりにつながっています。

中古車需要も同時に増加

新型コロナウイルス感染症の影響によって、ほかにもたくさんの影響が出ています。
新車製造に欠かせない部品の製造がストップしたことで新車の製造ができず、納車が遅れているのも1つです。
そのことを知った購入者が、すぐに納車できる中古車に切り替え始め、中古車の需要が上がっています。

欧米による「25年ルール」

アメリカでは右ハンドルの輸入が禁止されています。
しかし、初年度登録から25年が経過した車であれば、右ハンドルでも輸入が認められているため、この仕組みによって、25年以上経過している日本車の輸出量が増えました。

国産車は海外でも人気がある

日本製の中古車人気は、欧米だけに留まりません。
耐久性や燃費の良さなどが支持され、道路環境がよくない中東・アフリカでは、オフロード型四輪駆動車などが人気な傾向にあります。
また、国産中古車の輸出先トップである欧米では、3年~4年のリース契約で新車を購入する流れが一般的です。
リースアップ後の新車は中古車として販売する流れであるため、長持ちする傾向や実用性の高さなども評価され、人気を得ています。

部品価格の高騰

半導体不足やロックダウンに伴う部品製造がストップしたことを機に、現在製造されている部品価格の高騰も、中古車価格の値上がりに拍車をかけています。
新車注文が多くあっても在庫として残る部品自体が少ないため、需要の高さや経営維持の観点から値上げせざるを得ません。

下取りに出す車の数も減少

新車・中古車いずれかを購入した方が、これまで所有していた車を下取りに出すことで中古車市場が維持されてきました。
しかし、下記のような理由で車の下取りが減少し、部品調達そのものが困難になり、中古車価格が値上がりしています。
・コロナ禍による半導体不足
・部品価格の高騰
・車の買い控えが進んだ

原油価格の高騰

新型コロナウイルス感染症によって、原油価格が高騰しています。
中でも「アフリカの石油産業がグリーン化に逆行した」ことは非常に深刻な問題です。
これまで産油国として、長きにわたってランキング上位を獲得してきたアフリカが、石油関連施設の自然災害を通じて、再生可能エネルギーへに移行する動きが活発化しております。
、それが原因で、これまでの原油生産をほかの国でカバーしなければならなくなりました。
それによって他国の原油生産コストや輸出に大きな影響を与えた結果、原油価格の高騰につながっています。

海外メーカーの高騰

原油価格が高騰したために、ガソリン価格も軒並み上昇しています。
とくに、2021年9月にはメルセデス・ベンツがEクラス・Sクラスの価格変更へと踏み切りました。
原材料費の値上がりによって、E200スポーツだと769万円から793万円へと、約30万円の値上げを余儀なくされました。

中古車の中でも値上がりした3車種

さまざまな影響がある中でも、とくに大きな値上げを実施した車にはどのようなものがあるのでしょうか。

トヨタ/ハリアー

トヨタ ハリア― 中古車

現行型ハリアーは新しい価値を車に搭載させるべく、車のプラットフォームにTNGAプラットフォームを採用しました。
これにより、車体の高剛性・低重心化を可能にし、乗り心地と走りやすさの両立を実現しました。
しかし、中古車価格では270万円ほどだったハリアーも、約290万円と20万円ほど値上がりしています。

ハリアーの中古車一覧

スズキ/ジムニー

スズキ ジムニー 中古車

スズキ(旧 鈴木自動車工業)が1970年より生産している軽オフロード車のジムニーは、年々中古車価格が高騰しています。
中古ジムニーの販売価格は、2008年の総売上件数1,894台のうち、10%を占める590台が50万円未満でした。
これに対し、2022年の現在(※2022年7月)の販売数は総売上件数525台のうち、420台が200万円以上となっています。
ジムニーの場合はコロナなどの影響により、4倍以上の高騰を見せています。

ジムニ―の中古車一覧

ホンダ/N-BOX

ホンダ N-BOX 中古車

ホンダのN-BOXは、プラットフォームの進化、高張力鋼板などの採用によって車体そのものの軽量化・高剛性化を両立し、走行と燃費性能を向上させました。
幅広い世代に人気があり、N-BOXでも122万円から131万円と約10万円の値上がりを見せています。

N-BOXの中古車一覧

中古車市場の値上がりはまだ続く見通し

中古車価格の値上がりはいつまで続くのでしょうか。
答えを先に述べるのであれば、中古車価格の値上がりは継続すると考えられています。
その理由は、ロックダウンをきっかけとした部品製造の停止によって起きた部品の高騰により、新車製造の目処が立っていないためです。
中古車価格の値上がりが落ち着くのは、部品調達の目処が立ち、新車の製造が追いつき、現在新車の注文待ちのユーザーまでいき届くようになったころと考えられます。

中古車を購入するうえでのポイント

「中古車価格の値上がりが続いても、必要だし今すぐ買いたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。
仕事に使わなければならなかったり、子どもの送り迎えに使わなければならなかったりなど、車は多くの方の生活を維持するうえで欠かせません。
ここでは中古車価格が値上がりする現状でも、失敗しない購入のためのポイントを紹介します。

フルモデルチェンジした中古車を選ぶ

一般的に、新車を出すためにフルモデルチェンジした車種の場合、旧型モデルは値下がりする傾向にあります。
実際、2020年・2021年では多くのコンパクトカーがモデルチェンジを導入しました。
失敗しない中古車購入をする場合は、モデルチェンジした車種・旧型モデルの価格帯を調べ、最寄りの中古車価格と比較してから購入しましょう。

残価設定ローンで手放した中古車を選ぶ

残価設定ローンで手放した中古車を選ぶのもポイントです。
残価設定ローンとは「残存価格設定」の略で、将来車を買い替える際に残った下取り価格を指します。
一般的には、この3つに設定する方が多く、中でも新車の車検に合わせて5年を選ぶ方が多いと言われています。
・3年
・5年
・7年

5年を機に手放した車は状態も良いので、残価設定ローンによって手放した中古車も狙い目と言えます。

3年~7年落ちの車を選ぶ

残価設定ローンにも挙げた年数を筆頭に狙うのもポイントです。
中でも5年ものの車体が人気です。なぜなら最長5年の保証が付いているケースがあるからです。
またディーラー保証が切れ、さらに車検の切れた車の価値は大幅に値下がりする傾向にあります。
そういった意味でも、下記を狙うのもポイントです。
・保証が切れる手前の車を選ぶ
・保証・車検どちらも切れた車

中古車価格の高騰中は下取りの買取が狙い目?

あらゆる理由で中古車市場の値上がりが見られることから、下取り価格は通常よりも高く買い取る傾向にあります。
どれだけ車体が古く、状態が悪くても、通常の下取り価格に比べて高い金額で買い取ってくれる可能性が高いです。
もしこれから中古車を購入する場合は、買取価格の高い時期を狙うのがおすすめです。

まとめ

コロナ禍だけに限らず、世界情勢によって中古車価格の値上がりが目立っています。
そのため、価格低下の見通しはまだまだ立っていないのが現状です。
とはいえ、中古車購入に際し本記事で紹介したポイントを網羅すれば、このような時代でも中古車購入は可能です。
下取り価格も高値である今こそ、中古車の買い換えを検討してはいかがでしょうか。

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