中古車を購入するにあたり注意すべきポイントは多く存在しますが、特に注意すべきポイントの一つとして「信頼できる販売店を選ぶこと」が挙げられます。
それでは、どのようにすれば信頼できる中古車販売店を選べるのでしょうか。
注意すべきポイントについて見ていきましょう。

保証制度が設けられているか

新車と比べて、故障などのトラブルが発生しやすいのが中古車です。
その為、購入後のトラブルに対応してもらえる保証制度が設けられている販売店であるかどうかは重要なポイントと言えるでしょう。
ただし、販売店ごとに保証制度は細かく異なりますので、ただ有無を確認すれば良いという訳ではありません。
例えば、故障の内容によっては保証対象外となってしまうという販売店もありますので、購入前の段階で具体的な保証内容について確認しておくと安心です。

丁寧に対応してもらえるか

トラブルに素早く対応する体制が整っている販売店であるかどうかも、重要なポイントと言えるでしょう。
丁寧かつスピーディーに対応してもらえる販売店でなければ、故障などのトラブルの時に乗れなくなってしまう期間が長引いてしまいます。
また、中古車の購入時には、事前に全ての疑問を払拭しておくことが重要です。
そのような疑問に対しても丁寧に対応してくれる販売店であれば、安心出来るでしょう。
さらに購入時だけではなく、購入後にも修理・メンテナンスなどで販売店とコミュニケーションを取る可能性はありますので、丁寧に対応してもらえる販売店の方が安心して修理やメンテナンスを任せられるでしょう。

試乗できるか

様々な理由から、試乗が出来ない中古車もあります。
その為、「試乗が出来るかどうか」を販売店に対する評価にすべきでは無いでしょう。
ただし、試乗できない理由を説明してくれない販売店には注意が必要です。
明かすことの出来ない問題を抱えている可能性も考えられるからです。

中古車の状態を把握する上での注意点

中古車の購入を検討する上で、実際に中古車の状態を把握することも大切です。
中古車の状態を把握する際には、以下のポイントに注意しましょう。

修復歴や冠水車（水害車）であるかどうか

修復歴のある車とは、車の骨格にあたるパーツを修理・交換したことがある車のことを指します。
修復歴がある車は相場よりも安い傾向にありますが、納車後にトラブルが発生する可能性も高まる為、注意が必要です。
また、冠水車（水害車）は、水害を受けたことがある車のことを指し、相場よりも安い傾向にあります。
ただし、電装系のトラブルが発生しやすい傾向にある為、こちらも注意が必要です。
仮に購入費用を安く抑えることが出来ても、納車後のトラブルによってトータルコストが膨らんでしまう可能性があります。
その為、修理・交換などの精度にもよりますが、出来る限り修復歴のある中古車や冠水車は避けた方が無難と言えるでしょう。
なお、修復歴や冠水車は車両情報に記載し、販売時に説明することが義務付けられている為、見た目で判断できない場合は販売店に確認することをおすすめします。

整備記録を確認する

中古車の状態を確認する方法としては、販売店に整備記録を見せてもらうのも有効な手段です。
この整備記録には、過去に行った整備、修理について詳しく記載されている為、見た目だけでは分からない車両状態の詳細を確認できます。
仮に販売店が整備記録を見せてくれない場合は、整備記録を開示してくれる販売店を選び直した方が安全と言えるでしょう。

傷や動作の確認

細かな傷や、ドアの動作などは、インターネットなどに掲載されている写真だけでは判断出来ません。
その為、実際に販売店へ足を運んで傷や動作の確認を行うことをおすすめします。

中古車の価格を把握する上での注意点

中古車を購入する際は、価格の面でも注意しなければならないポイントがあります。
特に、以下のようなポイントには注意が必要です。

見積書で諸費用の詳細を確認する

中古車の購入時には、車両本体価格とは別に諸費用が発生します。
例えば、「登録手数料」と呼ばれる費用には、登録に必要となる税金や印紙代といった法定費用に加え、名義変更にかかる代行費用なども含まれます。
さらに、納車の準備にかかる「納車準備費」や、自宅で納車する場合であれば車を運ぶ為の「納車陸送費」なども発生する場合があります。
あらかじめ見積もりを依頼して正確な費用を把握しておくことが重要です。

諸費用を抑える方法も存在する

中古車の購入時に発生する諸費用の中には、「自分で行うことも出来る作業の代行費用」も含まれています。
登録手続きや車庫証明手続きなどは、自分で行うことも出来る為、その分の手数料は削減出来るのです。
また、納車陸送費に関しても、店舗での納車を選択すれば陸送の必要性が無くなる為、コスト削減に繋げられます。
少しでも費用を抑えたい場合には、これらのポイントに注意すると良いでしょう。

中古車に試乗するときの注意点とポイント

中古車の購入を検討する際、実際に試乗してから判断する方も多いでしょう。
試乗する時には、以下のようなポイントに注意しながらチェックしていくことをおすすめします。

自分の視野と合っているか

安全に運転する為には、自分が運転しやすい視野を確保することが大切になります。
その為、試乗時にシートポジションを合わせて、自分にとって運転しやすい視野が確保出来るか確認しましょう。
特に右折や左折のときに、車体の死角が見えにくく無いか確認しておくと、事故のリスクも抑えることが出来ます。

走行性能に問題はないか

修復歴のある車の場合、ハンドルに優しく手を添えているだけでは左右どちらかに曲がってしまうケースがあります。
このような中古車は、タイヤやホイール、動力を伝える部品などに問題を抱えている可能性が高い為注意が必要です。

ギアの入りがスムーズかどうか

ギアを切り替える際に大きな変速ショックが無いかを確認することも大切です。
大きな変速ショックがある車は、納車後に事故などの重大なトラブルを招く可能性もある為、購入を見送るべきです。

契約時・契約後の注意点

契約時・契約後にも注意すべきポイントは多く存在します。
特に、以下のようなポイントには注意しながら手続きを進めていく必要があるでしょう。

疑問に対して、丁寧な回答をもらえるか

中古車は、様々な段階を経て納車へと至ります。
その為、些細な疑問が生じることも多いでしょう。
どんなに些細な疑問でも、丁寧に回答してくれる販売店の方が、安心して納車までの手続きを進めることが出来ます。
逆に、丁寧な回答をもらえない販売店の場合、納車後にトラブルが発生してしまう可能性もある為、注意しましょう。

過剰な利益を乗せていないか確認する

販売店によっては、諸費用が不透明なまま料金を請求されるケースもあります。
その場合には、事前にしっかりと諸費用の内訳を確認した上で、契約を交わすようにしましょう。
もしも悪質な販売店であれば、車両本体価格を下げて顧客を惹きつけ、諸費用で利益を上乗せすることもあるので注意が必要です。

必要書類は事前に確認しておく

契約時には、様々な書類が必要になります。
実印と印鑑証明は自分で用意しなければなりませんが、それ以外の書類準備は販売店に任せることも可能です。
ただ、車庫証明を自分で用意する場合には、発行までに日数が掛かってしまうので注意しましょう。
これらの書類は、契約前の段階で事前に準備しておくと、よりスムーズに納車まで進めることが出来ます。

注意すべきポイントを押さえて理想的な中古車選びを

今回は、中古車を購入する際の注意点についてご紹介しました。
販売店、中古車の状態・価格、契約時など、中古車の購入において注意すべきポイントは数多く存在することがお分かり頂けたでしょうか。
中古車の選び方を誤ると、購入後に後悔してしまう可能性も高くなりますので、ぜひ今回ご紹介したポイントを押さえながら中古車を選んでみてはいかがでしょうか。