買取情報
カーリースを利用しつつ、気に入った車を買取したいと考えていませんか。
リース車の買取自体は可能ですが、システムや契約内容を理解しておかなければ、思わぬ損をしてしまう恐れもあります。
そこで本記事では、リース車の買取方法や注意すべきポイントを紹介していきます。
リース後の買取と新車購入、どちらがおすすめかも解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
知っておきたいカーリースの基礎知識
カーリースでは車の返却が基本
車両の価格は残価を差し引いて決定
契約方式は2種類
契約満了後の基本的な選択肢は3つ
リース車を買い取る方法
オープンエンド方式で契約する
買取が可能になるオプションを付ける
買取ではなく車を譲渡してもらえるプランもある
リース車を買い取って得られる5つのメリット
①運転に慣れた車をマイカーにできる
②走行距離制限がなくなる
③コンディションの良さが確定している
④カスタマイズが自由になる
⑤車の乗り換え・売却・廃車が自由になる
リース車を買い取る際に注意すべき5つのポイント
①契約期間中は買取できない
②名義変更が必要になる
③まとまった費用を準備しなければならない
④買取後は維持費も発生する
⑤これまであった車に関するサポートもなくなる
リース後の買取と新車購入ならどちらがおすすめ?
たくさんの車を試したいならリース後の買取がおすすめ
ドライブや車のカスタマイズが好きなら新車購入がおすすめ
まとめ
知っておきたいカーリースの基礎知識
リース車の買取を実現するには、カーリースが成立するシステムや契約方法に関して理解しておかなければなりません。
まずはカーリースの基礎知識から解説していきます。
カーリースでは車の返却が基本
カーリースとは決められたルールのもとに、車を長期間賃貸してもらえるサービスです。
レンタカーサービスとは異なり、名義人(所有者)はリース会社で、使用者は契約を申し込んだ本人となります。
使用者の意志で車の売却はできず、契約期間が終了すれば基本的に車は返却しなければなりません。
車両の価格は残価を差し引いて決定
クルマの返却が基本になっている理由は、あらかじめ残価を定めておき、車両価格から差し引いてリース料の基本を決めているからです。
残価とは、契約が満期を迎えた時点で推測される車の価値を指します。
契約終了の際に業者側が残価で買い取ることを想定しているため、利用者も初期費用を抑えて車を手に入れられます。
契約方式は2種類
カーリースで選べる契約方式は2種類です。
それぞれ「オープンエンド方式」「クローズエンド方式」と呼ばれ、残価精算の有無が異なります。
オープンエンド方式
「オープンエンド方式」は定められた残価が利用者に公開され、納得した場合に契約が結ばれます。
業者側と利用者側の双方で残価を決めるため、月々の支払いを抑えることも可能です。
一方で残価精算の責任は利用者側にあるため、契約が満期を迎えた際に実際の価値が残価よりも下がっていると、差額を支払わなければなりません。
反対に実際の価値が残価を超えて上昇している場合は、業者側より還付が受けられます。
クローズエンド方式
「クローズエンド方式」は、定められた残価が利用者に公開されず契約が結ばれます。
残価は業者側が決めるため、月々の支払いに利用者の意向を反映させるのは難しい傾向です。
残価精算の責任は業者側にあり、契約が満期を迎えたときの価値が残価より下がっていても、追加の支払いが発生しない点はメリットでしょう。
契約満了後の基本的な選択肢は3つ
契約が満期を迎えた際に、利用者が選べる基本的な選択肢3つを解説していきます。
①車を返却して契約終了
現状の車に乗り続ける意志がない場合は、車を返却して契約を終了させます。
車の状態が悪化していると原状回復費用が発生するほか、期間中の走行距離制限オーバーによる追加料金の請求に注意しましょう。
「オープンエンド方式」の契約の場合は、上記の費用に加えて定められた残価との差額分も求められます。
②現状のまま契約を継続
現状のまま、契約を継続させることもできます。
車を返却せずに再度、契約を結ぶことになりますが、これまでの契約に対する清算は発生しません。
残価を新たに決めるため、月々の支払い金額は変わる可能性があります。
③新車で新たに契約
最後の選択肢は、新車で新たに契約を結ぶことです。
現状の車は返却して契約方式・契約期間・リースする車両など、すべて選び直します。
ディーラーや中古車販売店での新車購入とは異なり、インターネットの手続きだけで新しい車に乗ることが可能です。
リース車を買い取る方法
カーリースの基礎知識はここまでにして、次から買取方法を紹介していきます。
ポイントは、契約の種類・オプション内容・特別プランの3つです。
オープンエンド方式で契約する
リース車の買取方法としてすぐに挙げられるのが「オープンエンド方式」による契約です。
「オープンエンド方式」は契約期間が終了した際に残価の清算を行いますが、その残価に当たる金額を支払うことで買取が可能になります。
買取を申し込んだ時点の価値が定められた残価より低かったとしても、残価に相当する金額を支払わなければならない点は注意しておきましょう。
「クローズエンド方式」で契約していた場合は、基本的に車の買取は認められません。
買取が可能になるオプションを付ける
買取が可能になるオプションが選択できる場合、特約として結んでおくことで車の買取ができます。
「クローズエンド方式」で契約したいけど車の買取もしたい方は、買取が可能になるオプションの利用を検討してみましょう。
また市場調査のうえで導き出した返却時の車両価格を支払うことで、オプションの有無に関係なく買取を認めてくれる業者も存在します。
いずれの方法も利用できるか否かは業者によるため、問い合わせでの事前確認が必須です。
買取ではなく車を譲渡してもらえるプランもある
契約が満期を迎えると、乗っていた車が譲渡されるプランを用意している業者も見られます。
乗り続けたリース車をマイカーにできる点は同様で、まとまった費用の心配もありません。
一方で比較的長期の契約期間であったり「クローズエンド方式」で月々の支払いを調整できなかったりするケースも、散見されます。
リース車を買い取って得られる5つのメリット
リース車の買取よりも、販売店で車を購入したほうが良いと考える方もいるでしょう。
ここでは、リース車を買い取って得られる、5つのメリットを解説していきます。
①運転に慣れた車をマイカーにできる
運転に慣れた車をマイカーにできるのは、大きな魅力です。
乗り慣れない車を運転していると必要以上に緊張したり、より疲労感を感じたりするケースが見られます。
操作方法が分からない・アクセルやブレーキの効き具合に違和感がある・車幅間隔に慣れていない、などが主な理由です。
運転に慣れた車をマイカーにできれば上記のようなことは起こりえないため、安心・安全にカーライフを楽しめます。
②走行距離制限がなくなる
リース車には超過した場合に支払いが発生する走行距離の上限があるため、毎月の走行距離に気を配らなければなりません。
走行距離を確認されるのは契約が満期を迎えたときで、距離の管理も自分自身で行います。
しかし、車を買い取ると走行距離に関する制限がなくなり、もっと自由にドライブを堪能できるようになるのが利点です。
③コンディションの良さが確定している
コンディションの良さが確定している車をマイカーにできる点も、リース車の買取で見逃せないメリットです。
カーリースでは車の状態を維持するために、定期的なメンテナンスがしっかりと行われる傾向にあります。
④カスタマイズが自由になる
カスタマイズが自由になることも、紹介すべき利点のひとつです。
リース車の契約中においては、原状復帰が難しい改造やドレスアップは禁止されています。
しかし車を買い取って名義人(所有者)となれば、好きな内容・好きなタイミングでカスタマイズに挑戦できます。
⑤車の乗り換え・売却・廃車が自由になる
最後に挙げる利点は、車の乗り換え・売却・廃車が自由になることです。
契約を途中で解約して新しい車に乗り換えることは、基本的に認められていません。
また車の名義人(所有者)は業者となるため、使用者の意志による勝手な売却・廃車は禁止されています。
買い取った後ならば、自身の意志による乗り換え・売却・廃車が可能です。
リース車を買い取る際に注意すべき5つのポイント
リース車の買取で実感できるメリットは魅力的ですが、あらかじめ理解しておきたい点も存在します。
ここからは車の買取手続きを申し込む際に、注意すべき5つのポイントについて解説していきましょう。
①契約期間中は買取できない
契約期間中に買取手続きを申し込むことは、基本的に不可能と理解しておきましょう。
買取が可能になるのは契約が満期を迎えた時点で、途中での解約は難しい傾向です。
仮に契約途中での解約が了承されたとしても、多額の違約金が発生するケースがほとんどです。
最初から買取を想定しているのであれば、契約期間を考慮して決めましょう。
②名義変更が必要になる
車を買い取ったあとに必須の手順となるのが、名義変更の手続きです。
所有者の名義を、業者から利用者の本人に変更します。
この手続きは、基本的に購入者側が行うものです。
手続きの代行を業者に依頼できるケースも見られますが、追加で代行手数料を求める業者も少なくありません。
③まとまった費用を準備しなければならない
リース車の買取を申し込むためには、先にまとまった費用の準備が求められます。
費用を準備できない場合、買取の手続きを進めることは難しくなるでしょう。
求められる費用の主な内訳は以下のとおりです。
残価の清算
費用の割合で多くを占めるのが、残価の支払いにかかる代金です。
残価の清算が完了しなければ、車の買取はできません。
名義変更の費用
買取予定の車が普通自動車だった場合、移転登録(名義変更)の手数料500円が求められます。
なお、買取予定の車が軽自動車だと、移転登録の手数料は発生しません。
そのほか車庫証明の発行費用・保管登録場所標章の交付手数料・ナンバープレート取得代金など、名義変更で提出する書類を揃えるための費用もかかります。
税金とリサイクル料
税金として納めるのは、自動車税や自賠責保険料、消費税などです。
中古車を購入するときと同様に、リサイクル料金も支払います。
④買取後は維持費も発生する
買取後は、これまであまり意識することのなかった維持費も発生します。
維持費とは、税金・自賠責保険料・車検代・メンテナンス代のことです。
リース車の場合は月々の料金に維持費が含まれているため、個別に求められる機会は発生しない仕組みです。
買取後になると月々の支払いはなくなりますが、維持費は必須のためそれぞれ管理して支払っていくことになります。
⑤これまであった車に関するサポートもなくなる
カーリースの契約中はさまざまなサポートを受けられましたが、買取後も同様のサポートを求めることはできません。
これまで窓口に相談してきた事例も、買取後は自身の手で解決策を練ることになります。
リース後の買取と新車購入ならどちらがおすすめ?
リース後の買取と新車購入を比較した場合、どちらがおすすめか迷うでしょう。
それぞれでおすすめな状況は異なるため、分けて解説していきます。
たくさんの車を試したいならリース後の買取がおすすめ
マイカーを手に入れるまでに多くの車を試したい方は、リース後の買取がおすすめです。
初期費用を抑えて新しい車に乗り換えられるカーリースのシステムが、希望する条件とマッチしているからです。
一方で乗り換え時に残価精算や走行距離の超過支払いがあるため、気に入った車に出会うまでは慎重に乗り続ける必要があるでしょう。
ドライブや車のカスタマイズが好きなら新車購入がおすすめ
リース後の買取よりも新車購入がおすすめであるのは、ドライブや車のカスタマイズを楽しみたい方です。
リース車のルールにある「改造不可」や「走行距離上限」は、ドライブ・カスタマイズ好きが望む環境を阻害しやすくなります。
初期費用が高額になりやすく、簡単に乗り換えできない点が気になるポイントです。
まとめ
リース車の買取方法としては「オープンエンド方式」による契約や、買取を可能とするオプションの利用などが挙げられます。
走行距離制限がなくなることやカスタマイズが自由になる点など、リース車の買い取りで得られる利点は見逃せません。
一方で名義変更の必要性や維持費の発生、サポートの消失など、気になる点も存在します。
買取を含めてカーリースの利用を検討している場合は、自身の現状や将来的な希望などを分析しつつ、慎重に契約を進めましょう。
よくある質問
Q1.気に入ったリース車をすぐに買い取ることは可能ですか?
A.契約期間内での買取は、原則として難しくなります。契約が満期を迎えたあとでも、契約の種類やオプションの有無によって買取が可能かどうかは変動します。
Q2.リース車を買い取る場合、定められた残価を支払うという考えで正しいですか?
A.リース会社や契約内容、選択したオプションによっても異なりますが、一般的には契約が満期を迎えた後に残価と同等額を支払うことで買取が可能です。
残価以外にも、手続きや税金などの費用も必要になります。
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