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トヨタ カローラは、日本だけでなく世界中で愛され、幅広い世代に渡って人気を誇るモデルです。
初代が1966年に登場して以来、カローラはその時代に合わせて進化を遂げ、性能やデザイン、安全性、燃費効率など、数々の面で高い評価を受けてきました。
多くの人々の生活に寄り添い、信頼され続けたカローラの歴代モデルを振り返り、その特徴や人気の理由について詳しく解説していきます。
一番売れたモデルも紹介しながら、カローラの長い歴史とその魅力をみていきましょう。
目次
世代を超えて愛される「トヨタ カローラ」
初代モデル誕生は1996年
初代モデル
70年代に登場した2代目~4代目
2代目モデル
3代目モデル
4代目モデル
80年代には5代目と6代目が登場
5代目モデル
6代目モデル
90年代は7代目と8代目が誕生
7代目モデル
8代目モデル
2000年代には9~11代目が登場
9代目モデル
10代目モデル
11代目モデル
新元号「令和」と共に誕生した12代目
12代目モデル
まとめ
世代を超えて愛される「トヨタ カローラ」
1966年に誕生したトヨタ カローラは、日本国内外でファミリーカーとして位置づけられ、モータリゼーション時代の象徴となりました。
誕生当初から掲げられたコンセプトは、「自動車をすべての人に届ける」という願いです。
日々の生活に寄り添い、手に入れやすく、実用的でありながらも高性能な車を目指して開発されました。
カローラの名前には「花の冠」という意味があり、「人々の生活を華やかに彩る存在でありたい」という想いが込められています。
その想いは形となり、発売から数十年の間に12世代ものモデルチェンジを経て進化し続けてきました。
デザインや技術、安全性能の向上に加え、燃費や快適性の改善など、時代ごとのユーザーニーズに応えながら、カローラは多くの家庭に選ばれるロングセラー車となったのです。
その人気を国内にとどめることなく、世界150か国以上で販売され、累計販売台数は5000万台を超えるという驚異的な実績を誇ります。
この記録は、他のモデルが追随を許さないほどの大きな成功であり、世代を超えて多くのドライバーの心に刻まれる存在となっています。
誕生から現在に至るまで55年以上の歴史を持つカローラですが、皆さんにとって最も印象深いカローラはどのモデルでしょうか。
ここからは、歴代のカローラモデルについて詳しくみていきましょう。
初代モデル誕生は1996年
まずは、1996年に誕生した初代モデルのカローラからみていきましょう。
初代モデル
1966年11月、トヨタ カローラの初代モデルがデビューしました。
当時の日本はモータリゼーションの黎明期であり、カローラは「パブリカ」と「コロナ」の中間に位置する1リッタークラスの5人乗り小型セダンとして登場しました。
これは単なる新車の発売ではなく、日本に本格的なモータリゼーションをもたらした一大イベントになったのです。
1.1リッターのK型エンジンを搭載し、当時としては画期的な性能を誇り、小型ながらも広い室内空間と使いやすい設計により、ファミリー層を中心に高い人気をえています。
また、トヨタはユーザー心理を深く理解し、手頃な価格帯でありながらも上質な作り込みを実現しました。
これにより、初代カローラは「手に入れやすいが、質が高い車」として多くの人々の心を掴んだのです。
70年代に登場した2代目~4代目
カローラの人気が確立されていく中、1970年代にはさらなる進化を遂げた2代目〜4代目が次々に登場しました。
高度経済成長期がピークに達し、日本社会が変化する中で、カローラも時代のニーズに合わせた改良が加えられ、デザインや性能が大きく進化しました。
カローラはより大衆的な車として広まり、日本国内外でその名を広めていったのです。
2代目モデル
2代目カローラは、1970年に登場しました。
当時、日本では大阪万博が開催され、人々の未来への希望が膨らんでいました。
カローラもこの時代のムードを反映し、より広い室内空間と快適な乗り心地を提供しています。
新たにスポーツモデルとして「レビン」や「トレノ」が追加され、ラインナップが強化され、この世代からは「カローラ スプリンター」が独立し、別のモデルとして展開されることになりました。
3代目モデル
1974年、3代目カローラが発売されました。
「30(サンマル)」の愛称で親しまれたこのモデルは、排出ガス規制や衝突安全性への対応が求められる時代背景の中で、ホイールベースとトレッドが拡大されました。
ボディバリエーションはセダン、ハードトップ、リフトバックなど多岐にわたり、ユーザーの多様なニーズに応える構成となっています。
また、この世代ではディーゼルエンジンが初めて採用され、環境対応にも力が入れられました。
4代目モデル
1979年に登場した4代目カローラは、直線的なデザインが特徴的で洗練された外観へと進化しました。
バリエーションも、セダン、クーペ、リフトバック、バンなど豊富なラインナップが展開され、4代目からリヤサスペンションが改善されたことで乗り心地と走行安定性が向上しています。
安全面でも、シートベルトの改良や衝撃吸収バンパーが採用されるなど、先進的な装備が導入されました。
1983年には生産累計1,000万台を達成し、カローラの名声が不動のものになったのです。
80年代には5代目と6代目が登場
1980年代になると、日本の経済はさらに発展し、車の需要も多様化していきました。
この時期に登場した5代目と6代目のカローラは、技術革新が進み、性能やデザインが大きく向上しています。
そして、ファミリーカーとしての地位を確固たるものにしました。
5代目モデル
1983年、5代目カローラは大規模なモデルチェンジを行い、これまでの後輪駆動(FR)から前輪駆動(FF)へと変更されました。
これは、当時の世界的なトレンドを反映したもので、FF化によって室内空間が広がり乗り心地が向上しました。
また、エンジンには新型のSOHCエンジンやディーゼルエンジンが採用され、燃費性能も強化されています。
外観に欧州風のスタイルを取り入れたスラントノーズのデザインも5代目モデルの特徴といえるでしょう。
6代目モデル
1987年に発売された6代目カローラは「世界のハイクオリティセダン」をテーマに開発されました。
6代目カローラからは、日本国内の市場ニーズに応じて、5ドアリフトバックが廃止されたほか、1.3リッター、1.5リッター、1.6リッターDOHCエンジン、1.8リッターディーゼルなどのエンジンがラインナップしています。
また、1989年にはカローラ初の4WDモデルが登場し、雪国や悪路での走行性能が大きく向上しました。
90年代は7代目と8代目が誕生
1990年代に入ると、日本はバブル経済の絶頂期を迎え、車のデザインや装備も一層高級志向となりました。
この時期に登場した7代目と8代目のカローラは、より高級感を強調し、性能も大幅に向上しています。
7代目モデル
1991年に登場した7代目カローラは、車格の向上をテーマに、より堂々とした外観デザインに仕上げられました。
従来のカローラと比べホイールベースが拡大し、車幅と全長も大きくなり、室内空間がさらに広がることで乗員に快適な乗り心地を提供しました。
また、内装の質感が向上し、木目調パネルや上質なシート素材が採用され、上級感を強調したデザインが特徴です。
エンジンラインナップは、1.3リッター、1.5リッター、1.6リッターのガソリンエンジン、そして2.0リッターディーゼルエンジンが用意され、さまざまユーザーのニーズに応える仕様が揃っています。
スポーツ志向のユーザーには、ハイメカツインカムエンジンやDOHC仕様のエンジンが設定され、走行性能も高く評価されました。
また、この世代から4WDモデルが追加され、雪道や悪路での走行安定性が強化され、降雪地帯でも人気が高まりました。
さらに、カローラ ワゴンとバンモデルもリニューアルされ、実用性と利便性もさらに向上しています。
8代目モデル
1995年に発売された8代目カローラは、「軽量化」と「環境性能の強化」をテーマに開発されました。
先代からのボディサイズはほぼ変わらないものの、素材の見直しや構造の最適化により、最大で50kgもの軽量化が実現されたため、燃費が向上し走行性能も改善されています。
エンジンには、新たにハイメカツインカムとVVT(可変バルブタイミング機構)が搭載され、効率的な燃焼とパワーの両立が図られました。
1.3リッター、1.5リッター、1.6リッターのガソリンエンジンに加えて、NOx低減技術が導入された2.0リッターディーゼルエンジンも設定され、環境負荷の軽減が進められました。
また、サスペンションにはストラット式が採用され、走行安定性と乗り心地が向上しています。
ハッチバックやクーペ、セダン、ワゴン、バンなど、さまざまボディタイプが揃い、家族層、若年層、商業用途といった幅広いニーズに応えました。
2000年代には9代目~11代目が登場
2000年代に入ると、カローラはさらなる進化を遂げました。
デザイン、エンジン技術、安全性、快適性といった面で大きな革新が行われ、9代目から11代目にわたって幅広いユーザー層に対応するラインナップが展開されています。
9代目モデル
2000年に登場した9代目カローラは、「New Century Value(新世紀の価値)」をコンセプトに掲げ、徹底した見直しが行われました。
プラットフォームの刷新により、ホイールベースと全長が拡大され、室内空間がより広く快適に変化しています。
エンジンには新開発のVVT-i(可変バルブタイミング機構)が搭載され、1.3リッター、1.5リッター、1.8リッターの3シリーズが展開されたことで燃費性能が大幅に改善し、環境性能も強化されました。
また、安全装備としてABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、デュアルエアバッグ、衝突安全ボディ(GOA)が標準装備され、ユーザーの安心感が高まりました。
ワゴンモデル「フィールダー」もこの世代から追加され、家族層から人気を集めています。
10代目モデル
2006年に登場した10代目カローラは、セダンに「アクシオ」というサブネームが付けられ、新たなブランド展開がスタートしました。
デザインは先代からの進化を引き継ぎつつ、さらに洗練された外観へと仕上げられ、2007年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、評価の高いモデルとなりました。
エンジンには、VVT-iを搭載した1.5リッターと1.8リッターの2種が採用され、どちらも高い燃費性能を誇ります。
新機能としてバックモニターが全車標準装備され、駐車時の視認性が向上しています。
さらに、VSC(横滑り防止装置)やTRC(トラクションコントロール)などの先進安全装備が導入され、安全性能が飛躍的に向上しました。
11代目モデル
2012年に発売された11代目カローラは、日本市場のニーズをしっかりと捉え、「大人4人が快適に乗れるコンパクトカー」をテーマに開発されました。
室内空間は広く、小回りのきく設計が特徴で、特に都市部での取り回しやすさが重視されました。
エンジンには、1.5リッターと1.8リッターのDUAL VVT-iエンジンが搭載され、低燃費と高いパフォーマンスが両立しています。
また、フィールダー(ワゴンモデル)も進化し、荷室容量が拡大され、ファミリーやアウトドア好きの方から支持を受けました。
新元号「令和」と共に誕生した12代目
2019年、新元号「令和」の幕開けと共にデビューしたのが12代目カローラです。
12代目モデル
12代目の現行カローラは、新開発のTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームを採用し、デザイン、走行性能、安全性能の全てが大幅に進化しています。
セダン、ワゴン(カローラ ツーリング)、スポーツ(カローラ スポーツ)、SUV(カローラ クロス)、GRカローラと豊富なラインナップが展開され、さらに最新のハイブリッド技術を導入したことで燃費性能が今まで以上に向上しました。
また、Toyota Safety Senseが標準装備され、衝突回避支援システムやレーンキープアシストなど、最先端の安全機能が充実しています。
そして、特別仕様車「ACTIVE SPORT」も追加され、個性的なカスタマイズが可能になり、幅広いユーザー層のニーズに応える仕様となっています。
12代目カローラは、「より安全に、より楽しく」をコンセプトに、これまで以上に多くのドライバーに愛されるモデルへと進化を遂げています。
「カローラ(セダン)」は、カローラの伝統を引き継ぎながらも最新技術を搭載したスタイリッシュなセダンです。
外観はスポーティで上質なデザインが特徴で、内装には広々とした快適な空間が広がります。
最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備しており、日常の走行から長距離ドライブまで安心して楽しめる1台です。
ハイブリッド仕様も選択可能で、優れた燃費性能が経済性を高めています。
「カローラ スポーツ」は、よりスポーティな走りを求めるユーザーに向けて設計されたハッチバックモデルです。
欧州車を思わせるスタイリッシュなデザインと、上質感のある内装が特徴です。
エンジンは1.8リッターのハイブリッドと2.0リッターのガソリン仕様があり、どちらも高い走行性能を発揮します。
ドライバーを魅了する優れたハンドリング性能も持ち合わせており、日常の通勤からワインディングロードまで楽しめる1台といえるでしょう。
「カローラ ツーリング」は、ワゴンタイプとして誕生し、広い荷室スペースと多彩なシートアレンジが魅力です。
アウトドアや旅行での使用に適しており、スポーティな外観デザインに加えて、快適な内装と高い実用性が特徴です。
荷物の積載性が高く、買い物やアウトドアアクティビティにも最適で、家族層やアクティブなユーザーに支持されています。
「カローラ クロス」は、カローラシリーズ初のSUVとして2021年に登場しました。
洗練されたエクステリアデザインと、アクティブなライフスタイルに対応できる機能性が特徴です。
最低地上高が高く、悪路や雪道でも安心して走行できる設計となっています。
また、室内は広く快適で、ドライバーに優しいレイアウトが施されています。
特にアウトドア好きのユーザーに人気があり、キャンプや遠出にも最適な1台です。
「GR カローラ」は、トヨタのスポーツブランド「GR」が手がけた本格的なスポーツモデルです。
カローラ スポーツをベースに、1.6リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載し、驚異的なパフォーマンスを発揮します。
サスペンションやブレーキも専用チューニングが施され、走りの楽しさを追求したモデルとなっています。
スポーツドライビングを愛するユーザーにとって、非日常的な走りを体験できる特別な1台です。
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まとめ
カローラは、日本のみならず世界中で愛され続けるトヨタの代表的な車です。
1966年の登場以来、50年以上にわたり時代の変化とともに進化し、今でも多くのユーザーに選ばれています。
信頼性の高さ、経済性、快適さが融合したカローラは、私たちの日常を豊かにし、多くの人々の生活に寄り添ってきました。
これからも時代のニーズに応えながら、新しい技術とデザインを取り入れ、さらなる進化を遂げていく名車であり続けるでしょう。
よくある質問
Q1.トヨタ カローラの一番売れたモデルは?
一番売れたカローラは、6代目モデルです。
1987年に登場したこのモデルは、車両の完成度が高く、日本国内外で大ヒットを記録しました。
特に1990年には、年間販売台数で30万8台という驚異的な記録を達成し、その人気の高さを証明しています。
6代目は、従来のFF化された設計を踏襲しつつも、デザインや装備面が一層充実し、ファミリー層からビジネス利用まで幅広い支持を集めた名車です。
Q2.現行モデルのカローラの魅力は?
トヨタの現行カローラシリーズは、「カローラ(セダン)」「カローラ スポーツ」「カローラ ツーリング」「カローラ クロス」「GR カローラ」の5つのスタイルで展開し、さまざまライフスタイルに応えられるように進化している点が魅力だといえます。
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